漫画レビュー~遠藤ってば!~

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RAVE

                男だがジークハルト一択も仕方ないね(ウホ

■王道ファンタジー、『努力 友情 勝利』の真髄を体感せよ!■

「RAVE」
作:真島 ヒロ
連載:週刊少年マガジン (講談社)
定価:¥ 410(原紙高騰の影響以前の為この値段のようです)


ストーリー:★★★★☆

画力:★★★★☆ 

キャラクター:★★★★☆ 

構成力:★★★☆☆ 

遠藤のツボ:★★★★☆ 

                              総合:★★★★☆

※詳しい評価基準はこちらの採点項目をお読み下さい


~あらまし~
かつてレイヴ(ホーリーブリング)と呼ばれる聖石とダークブリングと呼ばれる魔石の覇権から、世界は混沌を極めた。それから50年後……ガラージュ島に住む少年・ハル・グローリーはある日、不思議な老人・シバと出会う。シバは語り始める、50年前の戦争で世界の命運をかけた戦いの真っ只中に自分はいたのだと。魔石の存在を打ち砕くためにシバは50年もの間、旅をしてきたのだ。老人の手にはレイヴが握られていたが、しかしその輝きはハルを次の後継者に求めたのだった。今まさに世界を救う勇者、レイヴマスターはハルへと受け継がれた。ハルの長き旅が始まった。

~レビュー~
ちょっとあらまし格好付け過ぎてごめんなさい(笑)
さて、運営も1年を越えてようやく乗り出したあまりにも有名なこの作品。
週間少年マガジンにて1999年から2005年までの長きに渡り無休載掲載を貫いた週間連載の申し子である作者が描く全35巻のファンタジー超大作……と言ってしまっても過言ではないでしょう。
画力の項目にだけまず先に触れさせて下さい。今作者に限ってはタッチが定まらない状態で週間連載の中で磨かれていく画力という感じです。初期から始まって作品が完結する間際には落ち着いたタッチに定まっていたりします。
連載当初はいわゆるお決まりでちょっとん?と感じるかも知れませんが、巻数を重ねる毎に巧くなっていくので上記で挙げた項目は完結時での位置付けということで認識頂けますようお願い申し上げます。

まずは外郭の話からさせて頂きたいと思います。


よく囁かれることに国民的漫画である某海賊漫画のタッチに似ている、パクリ乙というものがあります。
厳密には今作の20巻前くらいから現在の画風が確立している感じであーだこーだという感じではありますが、他にもネタ等が似ているとか諸々。
様々な場所で諸説、色々な議論がされていたとは思いますが言及してみる所からレビューを始めたいかなと思います。
完結作品ということもあるし、やはりその辺りの言及が気になる人もいるかと思いますので柄じゃないですけどね。

まず、冒険活劇で少年誌であのタッチであれば類似性として騒がれるのはわかりますが、読者としては純粋に作品を楽しめるか楽しめないかだけじゃないかなと私は思います。
似てるか似ていないか言われれば似ているでしょうし、連載も今作者の方が遅いというのはありますが、両作者の憧れている漫画家が同じであったり連載時期も2年程度の差しかないことを考えると切磋琢磨しているくらいな捉え方をする方が単純に漫画そのものを楽しめるんじゃないかなという感じです。
厳密に見て行けば全ての要素が類似しているわけではないですし、今作者に至ってはストーリーも先々の構想はあまりせずに直前直前の直感を重視するスタイルのようで、柔軟性も強いようなのでまぁ読者もその柔軟性を尊重して漫画に接すればいいんじゃないかと思います。
捻くれていても、柔軟性がありすぎるが故にちょっとリスペクトし過ぎてしまう面があるのだろうな程度に思っていればいいんじゃないでしょうか、
実は両氏には同じような共通点がもう一つあります。
どちらも週間連載において休載、落とすことが少ないというか今作者に至っては落とさないということです。
週間連載で休載をしないで連載をする、なぁーに当たり前のことじゃないかと思う人もいるでしょうが、これを10年以上という話になってくると常人では考えられない壮絶な死闘が容易に想像出来ることと思います。
素人目ですが、やはり幾等巻末コメントで余裕の発言をしていようが、実際は命を削って描くの域だと思います、そこまで来ると。
故に両作者とも私はリスペクトしていますし、作品の面白さの如何は別問題としても読者としては無粋なことは考えずに作品を楽しみたいものだなと。


というわけで外郭の話は終わりにして作品をみていきましょう。
あらましだけでは作品の流れは抑えきれないのでもう少し続きを。
ハルはまさに先代の勇者からその任を引き継ぎ、2代目勇者としてダークブリングを手中に世界の征服を企む悪の組織へと立ち向かっていくことになります。
どうやらレイヴはハルがシバから受け継いだもの以外にも世界各地に点在しているとのことで、ドラゴンボール集めよろしく(おいw)、ダークブリングに対抗する為にレイヴを集めることになります。
レイヴを引き継いだハルでしたが、敵側である組織はダークブリングから波状した魔石を量産させ、様々な魔石の能力を身につけハルへと迫ってきます。
ここにバトル漫画を生かしていく軌跡がまず見て取れるでしょう。
対するハルもレイヴが剣を増強させ必殺剣を発動する鍵になっていることで敵に対抗していくことになります。
巧いことバトル漫画の醍醐味の下地をすぐに築いでいることで少年の心をゲット!ついでに私の心もゲット!(ん

次第に敵側の幹部となるキャラクターも現れ始め、ハル(上記画像中央の人物)も旅を続ける中で様々な仲間と出会っていきます。
当初、島に現れたプルー(上記画像ハルの頭の上の生物)と呼ばれるおかしな背格好をした犬のような生物、記憶喪失ながら不思議な能力を持った少女・エリー(上記画像ハルの左の女性)、盗賊団の頭領・ムジカ(上記画像一番左の男性)。
なにやら記憶喪失をしているエリーがハルの冒険の大きな鍵を握っているようで……。
次第に世界の真実に近づいていくハル一向。



これ以上は実際にお読み頂き、ハルらの冒険の始まりから終わりまでの全35巻を堪能して頂きたいと思います。
以降は個人的にここが魅力というものをネタバレにならない範囲で語っていこうかと思います。
とはいえ若干のネタバレになる可能性は否めないので、買いかスルーか聞かれれば私は絶対に推すということでこれまでのレビューを読んでこられた人でネタバレ要素ちょっとNGという人は私の推す傾向なども垣間見て頂きつつ、購入の有無を判断して頂けましたら幸いです。





まず、「昨日の敵は今日の友」による友情と勝利の描写がにくい演出であること。
旅の途中で現れる敵側の強敵達や中立者、ハルらと死闘・共闘を演じていく中で、世界の真実を知り真の仲間となっていくのですが、少年心をくすぐる熱い演出の連続です。
終始ハル達の冒険はポジティブであるのですが、時折この熱い演出とシリアスで涙なしには語れない演出で作品が盛り上がります。
王道を盛り上げる手腕はお見事という他ないでしょう、王道なら何でもいいわけではもちろんなく、この演出の手腕がしっかりしていないとあれですからね。
1人、2人と次第に仲間になっていく敵の強敵達。その絆の描写は事あるごとに鳥肌物です。
努力・友情・勝利のうちの友情が見事に表現されているのを読み進めていくと感じることでしょう。


次にお色気要素を含め、主人公とヒロインの恋愛関係も少年誌らしい素敵な描写であること。
小出し小出しに進んでいく2人の関係、もっと恋愛描写来いよ、ベネット!と思わせる小出しぶりがこれまたにくい演出です。
また、各仲間キャラもまた対になる恋愛関係のキャラを配置していることで、その恋愛模様にも目が離せなくなります。
こう書いてしまうと、恋愛漫画みたいなに聞こえてしまいますが、冒険譚を彩るスパイス程度に抑えられているバランス感も作品のリズムを軽快にしています。
そして全35巻ですので、その展開模様も長丁場になるのですが、終盤になった時の恋愛を望んでいる層を満たす描写の連続、あぁー読んでいて良かった……そう私は思ったものでした。


また、バトル要素で重要な能力の描写もなかなか少年心をくすぐるんですね、これがまた。
例えば、主人公のハル。
レイヴを集めていくことで次第に剣技を身に付けて行きますが、それがまたピンチな時にパワーアップして良い頃合で炸裂します。
技の数々もある意味でベッタベタやな!って感じではあるのですが、その大味具合が少年誌らしい。
次に挙げるならばハルのライバルとなっていく敵の幹部・六祈将軍(オラシオンセイス)と呼ばれる六将軍の1人・シュダ
炎を操るダークブリングを駆使してハルの前に立ちはだかるのですが、ってこれネタバレかかるw
事情により多くは語れませんが、読者なら絶対好きになっていくキャラだと思います。
他にも魔法を操る魔道士で世界の命運を斜めから見つめている青い長髪に青い目の青年・ジークハルトの格好良さは異常。
ってこれ全部ネタバレになっていくじゃないかw
能力に触れると展開のネタバレにもなってしまうので、少し違う観点で話しましょう。
成長・パワーアップの描写を各キャラ毎にしっかりストーリーとして配置しているので、見応えがあるというのが言えるのかなと思います。
そして武器も重要なファクターになっていて、ファンタジーな世界によくある伝説の剣みたいな要素も数多く登場してきます。
これは本当にこどもの頃に読んでみたかったと思える少年心をくすぐる描写で、それもただ強い武器を突然手に入れてパワーアップという感じではなく、その武器を手に入れるまでにもしっかりストーリーと絡めた演出がなされるので、
努力・友情・勝利のうちで努力がこのパワーアップする展開と巧く噛み合い、勝利をもぎ取る様は少年誌で得られる爽快さを見事に体現していると言えるでしょう。
また、パワーアップと共に対峙することになる強敵も対になって展開と共に登場し、そのキャラクター達も見事に死闘を演じる強敵として魅力的に描かれており、それが作品完結まで一貫して上手に描かれていたことは感嘆致しました。


そして、何よりも触れなければいけないのは連載当初から描かれている複線を巧く回収しつつ物語を盛り上げていく点。
作者自身は行き当たりばったりで描いている感がありありで終始続いていくのですが、要所要所で謎になっていた部分が解明され物語に深みを足していきます。
あぁー気になる、どうなるんだろう?→なるほど、そうか、ではこれは?→あぁなるほど、そうきたか。では→以下ループをしっかり描いていると思います。
それと同時に王道でありながら意外性のあるストーリー展開を序盤に持ってきたことも当初は驚いたものでした。
敵側の組織のいわゆるボスとの対峙が二桁巻数を越える頃にはもう描かれたりします。
最初読み進めていくとラスボスになるのだろうなーと思っていた人物との決着が、恐らく初読の読者の大多数の想像と反して序盤で描かれるのです。
この時点で読者の思い描くストーリーの予想を置き去りにすることで、作者の世界観に追随せざるを得ない状況を巧く作り出していますし、その期待を裏切らない形で王道の物語が進展していくことでしょう。
世界征服を企むダークブリングを用いた組織は当初の敵だけではなかった!のような視点になってくるわけですが、整合性もあり、ある意味でこの一連の当初の一桁巻数での布石は偶然なのか計算なのかはわかりませんが、巧いことストーリーを運んだという印象を受けました。
そして、当初はただの用済み(ひどw)じいさんと思われた1代目レイヴマスターであるシバ。彼の過去の話などもかなり深く掘り下げて語られたりと現世と過去を巧く使い分けて物語に深みを出させている点もストーリーの演出面ではうれしい感じでした。


ここまでポイントをまとめてきて、そろそろ総括に入りたい所ですが、作品の象徴とは何だろうなと問われれば仲間との絆というのが言えるかも知れません。
冒険譚でいえばこのポイントが一番に来るというのは実に描くジャンルに合致している見事な采配と言えます。
普段青年誌に慣れ親しんでいる層が読むと、多少は少年誌らし過ぎる展開で空回りしていて幼稚と萎えてしまう人もいるかも知れません。
しかし、それを上回る形でワクワク感を感じることはまず間違いないのではないかなと思います。
ある意味で少年誌の作品としてはこれ以上ないくらいに少年の心を躍らせていると思うのです。
キャラ達が己の信念に従って行動する様、敵でも味方でもその覚悟は平等で、だからこそ活きたキャラクターとなって物語を彩ってくれます。
今回のレビューで心残りがあるとすればネタバレ部分を心の思うがままにぶちまけれないことでしょうか。
別枠の記事として書く手もあるのですが、まぁここがいいよねぇ~この作品!っていうポイントは結構集約してくる作品なのかなとも思っているんですよね。
恐らく、大多数の読者が鳥肌できゅーんときちゃう点は大体同じであろう、と。
そういう意味でも王道をしっかり体現しているであろう作品ではあるのですが。
なので、未読でこれから読むって人がいるようでしたら、作品を完結まで読んだ時にふつふつと湧き上がる言葉に出来ない様々な感情は、私、遠藤も同じように想っていますというような他人任せwな言葉で締めさせて頂ければなと思います。
同作者の次作の連載誌も同じように現在(レビュー時点での話)連載中ですので、また機会を見つけてレビューしていければなんて思います。




様々な試練を乗り越えて名実ともに世界を救う勇者となっていくハル達。
コメディあり、シリアスあり、ロマンスあり、熱きバトルあり、ファンタジーの世界感を目一杯に活用してRAVEの世界は彩られています。
彼らがどんな冒険を辿り、どんな結末に行き着くのか……是非ともこの全35巻にもなる長編ファンタジー作品、少年心を読み覚ますきっかけとして読んでみてはいかがでしょうか?


※このレビューは1~35巻(全巻)既読時のレビューになります


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Date:2010/03/20
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* アニメRAVE再びはじまって

俺も、努力 友情 勝利がよくわかる作品だと思う。
だから、もう一度見てみたいが...
アニメは51話で終わるし、マンガはなくなってしまい見れない。
お金もない。
だから、もう一度RAVEが始まってほしい。
2010/03/24 【RAVE3173】 URL #HL./AFzY [編集]

* Re: アニメRAVE再びはじまって

始めまして、コメント有難うございます。
良い意味でワクワク感と言いましょうか、少年でなくとも、青年が読んでも楽しむことの出来る王道を見事に表現し切った作品という感じがします。
無論、男女の境なしに楽しめる作品とも。
どうしても漫画を売ってしまってから読みたくなってしまったり、どこに閉ったんだろうってことありますよね(汗
今作者の次作のアニメの放映がと盛り上がっている所なので、前作のRAVEにまた浸かりたいというのは私も感じていてのレビューでした。
最近ではコミックレンタルでも例えば10冊500~1000円程で1週間レンタル出来るようでしたので、機会を見つけて是非お読みになってみて下さいっ。
もちろんそういった所で捻出するお金も地味に響いてくるでしょうし、無理のしない程度にということでっ。
コメント、有難うございました。
2010/03/31 【遠  藤 】 URL #-

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