漫画レビュー~遠藤ってば!~

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ブラック・ラグーン

                恋愛面を今作でも求めてしまう自分がそこにいる

■ガンアクションと聞いたらこの漫画を思い起こす程度の能力■

「ブラック・ラグーン」
作: 広江 礼威
連載:サンデーGX (小学館)
定価:¥ 620(原紙高騰の影響以前は¥ 560)


ストーリー:★★★☆☆

画力:★★★☆☆ 

キャラクター:★★★★☆ 

構成力:★★★☆☆ 

遠藤のツボ:★★★☆☆ 

                              総合:★★★☆☆

※詳しい評価基準はこちらの採点項目をお読み下さい


~あらまし~
タイのロアナプラという架空の都市を舞台に、裏社会に属する組織・人物達が繰り広げるガンアクション作品、それがブラックラグーンである。日本でも有数の商社に勤めていた岡島緑郎(おかじま ろくろう)は、会社の機密ディスクを運ぶ仕事の最中に南シナ海で違法な運び屋・ラグーン商会にその身共々拉致されてしまう。身代金を要求する目的だったラグーン商会の面々であったが、岡島は会社から見限られてしまい、抹殺を計られてしまう。岡島の機転により危機を脱したラグーン商会。行き場をなくした岡島は自らの本名を捨て、ロックという名の下でラグーン商会の見習い水夫という運命を歩みだす。バリバリの商社マンであったロックは自身の頭脳を駆使して今日も闇社会と交わっていく。彼の行く末は如何に。

~レビュー~
最近あらまし格好付けるのがマイブームなので、(笑)でもつけておいて下さいw
さて、かなり以前のお話になりますが当時ヨルムンガンドという作品をレビューした際に、本来ガンアクションで抑えるべき作品はこちらであることを示唆していました。
色々あってようやく今回レビューすることになったのですが、一言で言ってしまえばスタイリッシュガンアクション作品、これに尽きると思われます。

私なりに感じた点を挙げながら触れていければと思っておりますので、どうぞお付き合い下さい。


さて、まずは作品の概要の続きを抑えたいと思います。

エリート商社マンであったロックでしたが、外国語もペラペラで機転も利くということであらましの流れのまま商会に加わることになります。
違法であってもガンガン手を出す運び屋・ラグーン商会の一員になったロックが裏社会の悪事に手を染めていく……と言ってしまうと主人公おいおいと思われるかも知れませんが、イメージはダークヒーロー物を描いてもらえれば大体合ってるかと思います。
テンポよく、スタイリッシュにラグーン商会が請け負う仕事を1つずつミッションとしてストーリーを組み立て、その中で日の当たる所で生きてきたロックの価値観がどう化学反応を起こすのか、そして葛藤しながら成長していくロックの生き様が作品の魅力を牽引していきます。
もちろんガンアクションですから、至る所でドンパチやり始めるわけですが、運び屋稼業みたいなものとアクションをストーリーの根幹に持ってきている為、相性は抜群。

で、どんな魅力があるのか以降語っていきたいのですが、私が感じたままの体験記を含んだ形で話せればなと思っています。
作品によってレビューの流れも違いますが、今作は特に私の頭の中の曝け出すのが伝わりやすいはずと考えてます。
反面教師じゃないですが、そういった趣で参考にして頂ければ幸いです。


まず、上記の表紙画像を御覧頂きたい。
色っぽい姉ちゃんが写ってますね。
彼女の名前はレヴィと言って、本作ではもう1人の主人公と言ってしまってもよい存在になります。
ラグーン商会は少数精鋭で組まれており、この凄腕の勝気な女銃使いレヴィ・人望厚き商会のリーダーであるサングラス男のダッチ・ウィザード級のハッカーで商会の参謀役でもある男のベニーで構成されています。

これだけ聞いて「おぉぉぉぉ!」と思われた方も中にはいると思うのですが、レヴィとロックの関係で恋愛来い!と読み始めの頃の私はそんなことで頭がいっぱいでした。

もうまさに恋愛脳乙です。

勝気っ子でクールときたらデレもぱねぇだろうし、これは期待出来そうだ♪
そう思って読み始めたわけです。
まずこれから読み始める人はそんな幻想はぶち壊さなければならないことは記しておきましょう。
今作はそういったイメージとはかけ離れて渋くクールに突き進んでいきます。

始めはロックを信用することもなかったレヴィが次第にロックとの信頼関係を築いていく様は、それはそれで恋愛脳にはうれしい描写ですが、はっきりいってレビュー時点での9巻までを読んでいる印象では、今後恋愛介入は恋愛脳が喜ぶ形ではもたらされないだろうなということは体感から記載しておきます。

して、商会であるわけですから請負先と絡んでくるマフィアなどがキャラクターの深みを与える形で描写されていくことになります。
挙げればキリがありませんが、ロシアンマフィアの幹部で実力者の姉御肌な冷酷美女・バラライカだったり香港系の国際マフィアの幹部で凄腕銃士にして策士の男・張維新(チャン・ウァイサン)などから始まり、裏では武器の売買を取り仕切っている教会の大シスターで老婆のヨランダやその片腕でレヴィらと親交の深い秘密を抱えた美女・エダ、果てはフリーで仕事を請け負う個性豊かな面々などキャラクターは登場する数が多い中でどのキャラクターらも魅力を存分に発揮しています。

登場したキャラクターが一回こっきりにならずにしっかりストーリーの進展と共に絡んでくる所、次第に魅力が増していくその描写は巧いです。

そういった登場人物達を主軸に描かれるのが闇社会、いわゆる非合法な利権が絡み合うアウトローのような、ハードボイルドな世界です。

世界観を巧く表現できているか……何か意見が分かれるような空気を纏っているなというのが第一印象でした。
よく今作を表現する時に言われている言葉ではあるのですが、

アメリカ、ハリウッドのアクション映画のようだ

というのがまずあるのはその通りの側面は少なからずあるかも知れません。
どういうことかと言うと、展開のテンポの小気味良さだったり粋だけれど日常では使うことはないような台詞回しだったりもちろんガンアクションそのものだったりそういうものです。

それを漫画で表現したらどうなるか、非常に興味深い点です。
娯楽作品として爽快な気分を味わえる反面、こういった映画には必ずといっていいほどセットで指摘される批判もあります。
それがどういうものなのかはここで語らずとも今更であるので触れませんが、良い意味でも悪い意味でもそういった勢いの作品が漫画という媒体で描かれている、この観点をどう捉えるかで作品に馴染めるか馴染めないかまず見えてくるのではないかなと思います。

細かい所を見ていけば色々あるかも知れません、人によってはということで挙げましょう。
一つは銃撃戦がごちゃごちゃしていて肝心のアクションが読者視点で分かりづらいというコマ割の問題なんでしょうか、とか。
スタイリッシュさは抜群だと思いますが、登場人物の凄みが会話などから感じさせることが多く、アクションでキャラクターの凄みを魅せる軽快さが足りないような気はします。なぜ強いのかとかやはりそういった単純明快なものがもう少しアクション漫画として裏付け描写が欲しいな、と。
一つは壮絶な銃撃戦で毎回なんだかんだでピンピンしてる主要人物達から浅く軽い印象しか感じられない点、とか。
これは私はあまり気になりませんでしたが、気にする人は結構引っかかるかと。
一つは台詞が臭い点において漫画で興された時のそれがどうしても馴染めないというか悪い意味での厨二台詞的な違和感を覚えてしまう可能性がある点、とか。
主人公ロックの思想や性格がイマイチ地に足をつけていない状態で様変わりし過ぎているような気がするのが個人的に感じた点ですが、ハリウッド式とでも言うものをどこまでさじ加減で作品にブレンドするのかは難しいのかなという印象です。
ロックの変化そのものが気になったのではなく、もう少し感情移入する読者を配慮した魅せ方があってもいいのかなという印象。



……ここまで語ってきて一番印象に残るのはやはりキャラクターの立ち回りの妙ではないかと思います。
無論、これは台詞回しが粋でスタイリッシュなガンアクション作品を際立たせる長所・短所どちらの要素も含んでいるように思いますが、世界観の表現技法においては頭一つ抜けている感じがします。
架空の都市において渦巻く腹黒い感じの空気感、偽善に偽善を塗り固めた中で展開される登場人物達の思惑が錯綜する物語としては映画的。
個人的には登場人物達の魅力としてのアプローチをもう少し漫画的にアクセント付けしていったらいいのにというのが気になった所で、もうその辺りは好みでしかないのかも知れません。
漫画的という意味では以前レビューさせていただいたヨルムンガンドがそれにあたりますので、未読の方は合わせてこの二大ガンアクション作品を堪能していただきたい。



それにしても……、自分の求めている潜在的萌えベクトルをこれでもかというくらいに裏切られた今作はむしろそのスタイリッシュさには潔さすら感じます。
あくまで読者がどう感じるかの良し悪しは置かれた状態で作品が我が道をひた走っているような印象です。客観視してふむふむと率直に感じながら読める人はいい。けれど作品に入り込んで楽しむ層では鼻についてしまう随所のアクセントがいたる所で引っかかりを感じてしまい、気分良く読むことが難しい人は絶対にいると思います。
スタイリッシュさはありますが読後感は正反対に位置するような作品なのもその要因に拍車をかけていると言えばいるのかも。
この作風も映画的と言ってしまえばそれまでですが、首尾一貫された世界観はお見事と言う他なく読了の評価が大きく分かれる作品でしょう。
私はヨルムンガンドとこちらでどちらが好きか問われれば向こうを指しますが、これが覆るとしたらどうだろうなぁ。
ロックに変化が起きて第一部完みたいな所が現在レビュー時点での最新9巻ということでしたので、今後レヴィやロックの恋愛関係なんぞも進展というか絡み合ってくれば琴線に触れまくりすてぃで好き度はひっくり返るかも知れません。

そういえばガンアクション作品というだけあり、やはりアニメで視聴すると爽快感倍増です。
逆にアニメを先に観てから原作に入ると爽快感という観点では少し煙に巻かれる印象はあるかも。
文字も多いですし、ごちゃごちゃ感はあるし台詞は上記で挙げてきた側面があるしで、万人が楽しめるというよりは人を選ぶ作品なのは間違いないように思います。
結果的に作者の狙っている嗜好に合致するかしないのかなのかも。無論、バイオレンスな作品であるためその時点で万人向けになるはずないのですがw


誰うま的なことを言うとしたら今作は私のようにくどい作品、そう言えるのかも知れません。こんなにくどくレビューされたらたまったもんじゃねぇ(;^ω^)つ本音乙
話は暗く重いし台詞回しはくどいし、キャラは多弁過ぎだしどこぞの誰かの言葉の引用はわけわかめな人には意味不明だし基本的に読むのがしんどいんじゃないかなと、そう思っているわけです。
さきほど恋愛面に少し触れたので誤解がないように触れておくなら、レヴィやロックの恋愛話は今作には不要だと思います。
そういう要素が欲しいのはもちろんですが、今作の作風で恋愛を介入したらえらい目に遭うはず。
何かしら作風や方向性に変化がある中でアクセントとして恋愛が介入してくるのなら是が非でもという感じですが、あまりこのままの状態で2人の恋愛面は作品を通して覗きたくないです。

ほら、同人誌で頼むよって感じでっ!

商売としてはレヴィのフィギュアとかが売れてる現状を見ると、皆それぞれ脳内補完しててたくましいって話です。
夏には水着バージョンが発売するんでしたっけ、うっひょー゚・*:.。..。.:*・゜(*´∀`)。. .。.:*・゜゚・*ポワワワァァン

買うしかないんじゃないか、これ。
まぁぶっちゃけ私はガイバーシリーズのフィギュア群で懲りているので買わないですけどw
金がいくらあっても足らなすぎで凶悪です、フィギュアの世界は。

むしろレヴィのコスプレとかの話をしようかとかいう話をしようとするとキモくなって終わりなのでここで締めなければならないだろうっ!



まぁそんなこんなで、このジャンルの作品としては是非読んでおきたい1作だと思います。
今後、レヴィの心情の変化とロックの心情の変化がどうクロスするのか、その魅せ方によってはかなり傑作な位置まで跳ね上がるのではないかと考えます。

※このレビューは1~9巻既読時のレビューになります


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Date:2010/04/09
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