漫画レビュー~遠藤ってば!~

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ノノノノ

                萌えとしては見所無しとか言ったら異端ですか、琴線に触れず

■読者の想像の先を行く秀逸な構成力■

「ノノノノ」
作:岡本 倫
連載:週刊ヤングジャンプ (集英社)
定価:¥ 540


ストーリー:★★★★☆

画力:★★☆☆☆ 

キャラクター:★★☆☆☆ 

構成力:★★★★★ 

遠藤のツボ:★★☆☆☆ 

                              総合:★★★☆☆

※詳しい評価基準はこちらの採点項目をお読み下さい


~あらまし~
スキージャンプを題材とした作品になります。スキージャンプ界に突如現れた、無名の新星である主人公・野々宮悠太。彼の夢はオリンピックのジャンプ種目で金メダルを取ることなのですが、彼には大きな秘密があるのでした。夢に向かいひたむきに突き進む彼に様々な困難が立ち向かいます。

~レビュー~
軽くネタバレを含みますので(紹介する上で外せない要素なので)、情報無しで読みかかりたい人に向けて言うならば、スキージャンプという珍しい題材を読者の想像の先を往く展開力で読ませる新感覚スポーツドラマであるということでひとつオススメです。この手の作品は普段読まないジャンルである人が多いかと思われますが、漫画を楽しむ上での幅を利かせる良い機会になると思うので、未読の方は是非読んでいただきたいと思います。

ということでここからはネタバレありのレビューになるので、自己責任で読み進めていただきたい。

まず始めに、本来であれば確実にスポーツ漫画のジャンルとして組み込まなければいけない作品なのですが、当ブログでは今後スポーツ物をあまり取り上げないであろうことを考慮し、ドラマとして魅せてくれるという着目点に従って職業・ドラマ漫画好きへに組み込んでいることご了承下さい。

さて、私がこの作品を読むに至った話から少しだけさせていただきたいと思います。
各所で評判になっていた作品であることは噂として兼ねがね伝え聞いていたのですが、その第一声のおおよそが展開力、話を盛り上げていく構成力と話の引きが素晴らしいというものでした。
そしてスポーツ漫画としても安定した面白さを兼ね備えているというものです。
……と、ここまでなら本屋に直行はしない私でしたが、後押しされた点が2点。
ひとつは1巻目の帯にてあの冨樫先生(幽☆遊☆白書やHUNTER×HUNTER、レベルEなどで有名)が絶賛していたということ(予定調和のオススメの仕方でしたが)。
別に他人がどう高い評価をしようとも基本的には購入の判断基準にはならないのですが、展開力の妙を熟知している冨樫先生が気に入っている作品ということと巷の評判の構成力とが噛み合った形で読んでみようという方向になったのでした。
そして忘れてはならないのが主人公の存在。
「実は女性」というこの点に置いて女装物・百合好きとしたら見る他に選択肢無しでした。


実はこの作品、作者が前作の「エルフェンリート」の作者であるということで、ある一部の方々には熱狂的に注目されていた作品であったようです。
言われてみれば私も前作読んでいたのに気付かなかったというあるまじき購入経路を辿った作品でもあるのですが、その魅力の大部分は物語の構成力にあるでしょう。

スポーツ漫画の中でもスキージャンプという、言葉を悪く言ってしまえばマイナーなジャンルの中において、用語やルール解説に始まり丁寧で読み進めやすい配慮をしている点はまず作品に入っていきやすいと言えます。
また、スキージャンプという競技が傍から見るよりも実際には生死が身近にある緊迫したスポーツであるということも豊かな表現から語られており、今まで読んだ数多くの漫画にはないような新感覚な気持ちで楽しめました。
そして忘れてはならないのがギャグ要素と恋愛要素も1枚絡んでいる点です。
もしこれがスキージャンプを巡る濃い人間ドラマだけの作品になっていたとしたらここまでバランスの良いものにはなっていなかったのではないかと思います。
女装癖があると勘違いされて変態扱いされる主人公や実は恋愛感情を主人公が抱いてしまう男には男としての友情を育んでしまうなど作品の良いスパイスになっているでしょう。

そもそもなぜ主人公が女性であるのに男に偽っているのかと言う点も整合性よく表現されており、その背景などは実際にお読みいただくとして、ドラマを魅せる表現のしかたは作者特有の才能であるように思います。

そういった中、物語の根底を支えるのが構成力の巧みさだと思います。
読み進めていくうえで、そう来たか!と思う展開が多く、その全てが大きな驚愕などにはなっていないものの、使っている要素は古くから使い古されている表現のはずなのに魅せ方が唸らせられます。
そして、そうだったのかという展開に対してもその裏づけとしての話も整合性が取れていて、漫画は面白いものなんだということを体現しているような1作ではないかと。
また、展開は熱血な面が強く、スポーツ漫画にも合っています。
作品の調理の仕方が非常に上手いなと思います。

まだ4巻ということも考慮すると、これからまだまだ注目の1作です。
現在レビューしている時点での話ですが、近々5巻目が発売になるので楽しみです。



と称しつつも、何か物足りなさを感じてしまったのもまた事実でした。
ここからは個人的な話になりますのである程度ふーん(AA略)という感じで聞いていただきたいのですが。
萌え(この場合は隠れた要素としての)が見え隠れする所に良さを感じたりしてそれを作品内に見つけるのが楽しみの私ですが、今作ではそれを感じ取ることがあまり出来ませんでした。
抽象的な話になりますが、前衛的に萌えを押し出している作品であれば如何にそのポイントが丁寧であるか奇抜であるかによって魅力が変わりますし、作品に意図的な萌えがない作品であってもにじみ出る萌えを見つけ出す楽しみがあります。
それではその狭間に位置するような作品ではどうでしょうか。
今作などがその作品群にあたると思っているのですが、この場合は意図される萌えに合致するかしないかが問題です。
残念ながら主人公もヒロインもライバルにも萌えはなかなか見つけられませんでした。
その中で一つだけ見つけられた萌え。

それこそ尻屋潔(しりや きよし) 、通称「皇帝」の存在。
良くも悪くも力で全てをねじ伏せるような男なのですが、忌み嫌われる者がどんな人物であるのか。
実際に読み進めていかれる人には、彼の生き様を見届けて欲しいと思います。

男に萌えてウホフラグを立てることに定評のあ(ry

※このレビューは4巻まで既読時のレビューになります


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Date:2009/02/16
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