漫画レビュー~遠藤ってば!~

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よつばと!

                虎子(とらこ)に勝る女子(おなご)無しと言わざるを得ない

■クスッ笑いの蟻地獄が読者に襲い掛かる!■

「よつばと!」
作:あずま きよひこ  
連載:コミック電撃大王 (アスキー・メディアワークス)
定価:¥ 630


ストーリー:★★★★★

画力:★★★★☆ 

キャラクター:★★★★★ 

構成力:★★★★★ 

遠藤のツボ:★★★★★ 

                              総合:★★★★★

※詳しい評価基準はこちらの採点項目をお読み下さい


~あらまし~
夏休みの前日、とある町に元気の塊のような少女「よつば」と、「とーちゃん」の親子が引っ越してきます。遠い海の向こうの土地から来たというその不思議な少女にとっては初体験なことが日常茶飯事。その日から始まる、よつばに振り回される周りの人々とよつばとの日常を描く日常系漫画の傑作です。

~レビュー~
現代版サザエさんというようなことをよく耳にするのですが、これが言い得て妙だったりする作品です。



内容がというわけでもないですが、ホームドラマとしての良さが凝縮された世界観がよつばとにはあります。
誰もがこどもの頃に体験した物事に対する初体験。
初めての物事を覚えていく過程には刺激的で好奇心をくすぐる数多くの出来事があると思います。
この初体験には人それぞれ印象的な思い出があるのではないでしょうか。
例えばそれは階段の手すりを滑ることの楽しさを覚えた時だったり、雨の日にできた大きな水溜りに興奮したり、公園の遊具から落ちて凄い痛い目をみた時だったり…人それぞれでしょうが懐かしき思い出としてそれぞれの人の心の中に眠っているんじゃないでしょうか。
挙げればきりがありません。
表紙にもなっている好奇心旺盛な緑髪の幼児が、持ち前の行動力で新鮮な毎日を過ごしていく1話完結型の作品なわけですが、一番の魅力…ちょっとまとめてみたいと思います。

「何気ない日常がとても魅力的に描かれているからこそ、その生活に対する憧れを読者がよつばの日常を介して体験できること」

にこそあるのではと思います。

実際描かれている出来事というのは誰しもが幼い頃に体験済みの出来事であるはずなんですが、物事に対してそこまで感受性豊かに捉えられていたかなと自問自答すると、そりゃ人によっては特に感嘆せずにスルーしていたことだってあったはずです。そういうこと全てを話として上手く拾って1話完結させる作者の技量には賞賛の言葉しか出てきません。

この構成力は漫画数多くあれど、類をみない素晴らしい才能の為せる技だと思います。ここまでの技量をもった漫画家は数えるほどと言っても過言ではないかと。

また、ただ話の構成力が上手いだけでなく、登場人物が皆個性的でいて心温かい人達であることもポイントです。
よつばのやんちゃな様を時に温かく見守り、時に厳しく然り、時には一緒になって騒ぐ。
こどもにとっての理想系の大人がそこにはいるんだろうなと思います。
お隣さんの三姉妹はある意味現代風に言うと萌え担当になるんでしょうか。
とーちゃんの親友である大男はよつばにとっては頼れるおじさん(お兄さん?)だったりするのですが、とーちゃんの後輩である優男はよつばにとっては天敵だったり。
よつばの喜怒哀楽を引き出す魅力ある登場人物が物語りに華を添えます。


考えるに物語りは極々日常系ですが、舞台設定には見えないファンタジーな夢が詰め込まれている作品ではないかなと思います。
実際にこんな町でこんな面白い少女と大人達がわいわい生活しているなんてもうファンタジーそのものというか、ファンタジーにみる魅力と同じじゃないかななどと思ってしまうわけです。

「疲れた現代社会に生きる人の理想と安寧の場としての憧憬」こそ作品が評価されている一番の点かなと思います。
まとめになりますが、癒し系漫画の最高峰といった所で。


ここまで語ってきて作品の雰囲気を感じ取れていただければ幸いです。
しかしながら昨今絶賛される作品はスピーディーでハラハラするアクション物の作品も多いわけで、そういった作品の真逆に位置する作品なだけに読む上で肩透かしをしてしまう恐れもあります。

少しネガティブな話もしたいと思います。

普段ほのぼのした作品を好んで読まない人が、このよつばと!は絶賛されているようだしいつも読んでいるジャンルの作品と同様の感動が得られるはずだと意気込んで読むことは実際にありそうです。
評価される作品毎にその毛色は違うと思うので、別ジャンルの感動と混同しないよう頭の切り替えが必要かなと感じます。

そしてよつばの言動や行動はこどもながらのストレートなもので、巻を追う毎に言葉を悪く言えば傍若無人な側面が鼻につく読み手も出てくるかもしれません。

まだ5,6歳の幼児がとる行動としてみれば全て可愛く見えるものですが、如何せんそういう点に引っかかる人も出てくるのではと思います。

よつばの思いやりとしての成長が今後強く描写されるならば今以上に万人受けする作品へと昇華するのではないかと思っていますが、さてどうでしょうか。


1話完結の妙もあってオチには毎度クスッとさせられておりますが、願わくばこの居心地の良さをいつまでも体感させて欲しい、続けれる所まで連載を頑張って欲しい作品です。

というわけで、今からすぐに本屋さんに駆け込んで購入して欲しい1作でした。
余談ですが、タイトルの「よつばと!」は一見動物の鳩を連想させますが、よつば&!という意味が込められているそうです。
よつばと○○(初体験or人物)の驚き(!)の日常という意味なのかどうかは定かではないですが、そういうような意味合いがつけられているのだと思うと、ただ「よつばと!」という作品名なのだとスルーするよりは小さい幸せを感じませんか?まさに哲学。
なるほど、深い……(深くない)

最後に、レビュー内容とは関ない話をしますと、この作品は記念すべきレビュー第一弾作品に選んだということもあり、至極指標のような書き方に徹したつもりです。

もっと虎子(登場人物)の魅力について延々と語り倒したい気もしますが、私情を挟んだレビューもしていければと目論みつつ締めとさせていただきます。


恐らく後になってこの第一回目のレビューを振り返ったらあまりの稚拙な紹介振りに遠い目をしてしまうような気もします。まぁしかし、このブログの原点のような存在であり、やはり第一号に挙げるべき作品はこのよつばと!しかないという考えは今後になっても変わらないんだろうなと思います。

是非漫画好きの人全ての方に読んで欲しい現代の日本漫画の大いなるスタンダードとも呼べる傑作。

※このレビューは8巻まで既読時のレビューになります


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Date:2009/01/25
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