漫画レビュー~遠藤ってば!~

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君に届け

                完璧過ぎて添える言葉無しッ……!

■心が温かくなる、幸せが広がる■

「君に届け」
作:椎名 軽穂
連載:別冊マーガレット (集英社)
定価:¥ 410(一部¥ 420 )


ストーリー:★★★☆☆

画力:★★★★☆ 

キャラクター:★★★★☆ 

構成力:★★★★☆ 

遠藤のツボ:★★★☆☆ 

                              総合:★★★★☆

※詳しい評価基準はこちらの採点項目をお読み下さい


~あらまし~
明るく天然で純粋な感動屋だが、見た目は陰気という主人公・黒沼 爽子(くろぬま さわこ)は周囲から誤解されがち。彼女が誤解を解き、友を見つけ、友情と恋愛を通して成長する姿を描きます。
宝島社から出版された『このマンガがすごい!』2008年版でオンナ編の1位を獲得。
第32回講談社漫画賞少女部門受賞も果たしており、流行の最前線を駆けている少女漫画と言えるでしょう。

~レビュー~
どうやらアニメも(レビュー時での話で)今年の2009年の秋から開始するとのことで、連載当初からの勢いがまさに頂点に達しているのではないかと伺える今作。

ぶっちゃけ読んでない人はいないんじゃないかとも思える作品ですが、
丁度レビューする現段階で8巻目を向かえ、1巻から続く流れのステップを変えていかなければならない分岐点に立っているとも思えるので、自分で作品を整理する意味でも、見ていきたいと思います。

世間ではこれでもかというくらい絶賛されている作品ですが、だからといって各々の満足を満たせる作品であるかは別ということは意識しなければならないと思っています。
まず始めに、少し作品レビューと関係ない話をしてしまいますがご容赦願いたい。
むしろ私がその口(世間の評判に乗った形)でこの作品に入っていってしまったので、未読でこれから読もうと思っている方には作品の姿をわかっていただいたうえで、読んでから少しでも世間との評価のズレを感じることがないようにと思うからです。
評判が良かったから読んだけれど言うほど面白くないというような感情論的意見を目にすることも多い人気作の宿命でもある作品なのですが、その度に噂や良いという評価の総意を知っただけで判断して読んで期待値を超えなかったから論理的でない感情論だけで負の批評をする人を垣間見て哀しいです。
この辺りは個人的感情の話になるのでここいらで止めて別の機会があればその時に。
ようするにレビューは他人に良し悪しを伝えて判断基準の助けにしてもらうものですし、不特定多数の相手を文字の向こうに見据えて不快にはさせないよう、これは私にも言えることですが皆が気分良くレビューをしたり見れたりがいいなと。
甘ちゃんで申し訳ない。




万人に受けられている良さというものはいくつかあると思いますが、まずその辺りから見ていきたいと思います。
絵柄は少女漫画の中でも良い意味で癖の少ない、少女漫画臭くない画風で男女ともに受け入れられやすいという下地があると思います。
それに加え、嫌味な展開がない嫌味な登場人物がいないという点もあるでしょう。
本来なら嫌味なキャラがいないと物語の浮き沈みが平坦で飽きてくるという恐れがありますが、この作品ではそれを逆手にとっているのではないでしょうか。
主人公である爽子は天然に加え人の役に立つことを幸せと感じている、一言でいうと善の塊のような人物として描かれています。
陰気であるが故に周りから怖がられている爽子ですが、知れば良い子という二面性。
この性格パターンにしているのは妙と言えます。
男女ともに実は話してみると面白いだとか良い人だとか現実にもよくある話ですが、何でもかんでも主張できる人よりもできない人のほうが多いと思いますし、読者がより共感とともに成長しやすいような主人公像は作者の何を伝えたいかのメッセージ性が汲み取れ易い面もあり流石の一言。
言われて見れば昨今は人とのコミュニケーションを取ることが苦手な人が増えているなどということも耳にしますし実際若者を中心にその傾向は強いように思います。
作品に合致します。
また、そのメッセージ性というものを伝える上で、少女漫画のどろどろしい展開(人間の感情の根を表現するという意味でこの場合良い意味です)と真逆の展開、すなわち爽やかな展開に徹しているのは英断というか最適な表現を取っていると思うのです。
悪く言ってしまえばあたり障りのなかったり物語の深みがないとも取れるのですが、伝えたいメッセージを受け取って欲しい人たちの層にとっては一番この緩やかな伝え方がベストなんじゃないかって思ったりしました。
実際どうかは別ですが、これがどろどろ展開がひっきりなしに出てくるような作品であれば、その展開が如何に上手かったとしてもここまでの評価にはなっていなかったのではないかと思います。


このような下地のもと、友達のできなかった爽子に2人の女生徒が関わってきます。
彼女達と爽子がどんな関係になっていくのか、そしてそれがどう描かれるのか。
それは実際にお読みいただきたいと思いますが、非常に青春。
作品の方向性を提示されたとともに、良い話書くなぁとただただ単純にそう思ってしまいました。
この爽やかさと読後の心を温かくしてくれる所業は並みの作品では味わえない素晴らしさがあると思います。
この爽やかな展開が読むうえで安心感を与えるのでしょう、安心して読めるっていいですよね。
真逆の作風もまた良いものですが、その辺りの読む上での頭のスイッチの入れ替えは読者にかかっていると思います。


さて、少女漫画であるからには恋愛漫画でもあり、主人公の好きな相手もいるわけですが、その男子学生の名を風早 翔太(かぜはや しょうた)といいます。
一言でいうとクラスの、しいては学年の中心人物。
爽やか君で、男女ともに慕われています。
彼は高校の入学式で道に迷っていた自分に方向を教えてくれた爽子の自然な笑顔を見て以来、彼女に特別な感情を持ったりしているわけですがそこは物語、なかなか2人の想いは交差しっぱなしだったりします。

この爽やか君が本当に爽やかの塊のような人物なのですが、周りの魅力的なサブキャラに喰われている感が否めないのが個人的には少し残念な点でしょうか。
なんというかメイン主人公の片割れのはずなのにちょっとキャラとして押しの弱さが目立ちます。

作品の話が進み、爽子と風早の恋の間に割って入ってくる人物も登場してきた辺りが今現在の最新巻の状況なので、この辺りを分岐点にしつつこれから如何に少女漫画の、恋愛漫画の妙を魅せてくれるのか注目の1作であると言えます。


そういえばこの作者の前作は今作と比較するとどろどろした内容だったんですよね。
反動で違う方向にチャレンジしたのかどうかはわかりませんが、その辺りの事情も考えつつ読んでいくと面白いかも知れません。

最後に付け加えるならば、今現在で8巻目なわけですが、感情的に両想いな2人ですが進展的な展開がどうかと聞かれると……。
読者がついていけているのか愛想をつかしてしまうのか。
色々な意味で作品の分岐点にある1作です。
男性キャラの巧みさに欠けるということでこの辺りはマイナス面なのですが、万人向けに楽しめる作風は5のポテンシャル。
進展がどう転んでいくか判断がつかない現状の巻でのという意味で4評価になっております。今後の展開で下がることはないでしょうが、5に上がるかもしれません。

※新刊レビュー→9巻

※このレビューは8巻まで既読時のレビューになります


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Date:2009/02/21
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2010/03/09 【】  #

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