漫画レビュー~遠藤ってば!~

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日常

                はかせの純粋さは敬うべき

■ギャグの土台を固める巧みさ■

「日常」
作:あらゐ けいいち
連載:少年エース (角川書店)、コンプティーク (角川書店)
定価:¥ 567(一部¥ 588)


ストーリー:★☆☆☆☆

画力:★☆☆☆☆ 

キャラクター:★★★★☆ 

構成力:★★★☆☆ 

遠藤のツボ:★★★☆☆ 

                              総合:★★☆☆☆

※詳しい評価基準はこちらの採点項目をお読み下さい


~あらまし~
女子高生の日常をシュールなギャクとともに送る日常コメディ作品。

~レビュー~
好き嫌いがハッキリ分かれる(非意見としてはどこが面白いのか理解出来ない)とよく耳にする作品ですが、個人的には安易にそう位置付けたくはなく、しがらみは置いてひとまず理解に走ることで面白さが爆発する作品になり得るポテンシャルを秘めている作品であるという風にポジティブに捉えたい今作です。

タイトルは直球で日常なわけですが、これはどちらかというと日常の中における非日常を自虐した側面としての日常という意味合いがあるでしょう。
ギャク作品でありながら他の作品とはアクセントの組み合わせが掛け離れたハイセンスを示しており、それが尻上がりに魅力となって押し寄せる作品だと感じました。
現在レビュー時点での4巻までの話で展開させていただきたい所ですが、私の最初の立ち位置が評判に従って読み始めたもののそんなに面白くないような……という思いを1・2巻で抱いたということは明記しておかなければなりません。
それなりに楽しめれるけれど作品に対して「だから何?」というような醒めた想い。
そんな状態だったのが、今全面的に今作をプッシュしようとしているという点においてその経緯とともに作品の魅力を見ていきたいと思います。


作品を語る上で外せないのがキャラや展開の破天荒ぶりです。無茶苦茶だな……という強引さをタイトルの如く日常化(平凡化)させているが故にシュールさが生まれています。
作品冒頭の展開で言い表すならば普通の女の子に憧れる一見して女子高生な少女は背中にネジがついているロボットで、本人は完全に周りにばれていないと思っているなどのようなものでしょうか。
このポテンシャルが1・2巻と続き、確かに良い線ついているけれど逆にシュールさが作品を読む読者を冷静に、というか醒めさせてしまう……ような気になっていたのですが3巻を読み、4巻を読んだ時には麻痺させられていたというか吹きだすまでになっていました。

なぜなんだろうと考えたのですが、私にとっては2点要因が考えられました。
作品は大きく分けて2つの物語を軸に展開されますが、1つが今述べたロボット少女とそれを作り出したはかせと呼ばれる8歳の少女との問答です。
もう一つが女子高生3人を中心にした問答です。
前者は普通の少女になりたいロボット少女の訴えと作り出したはかせのお茶目さが噛み合わない所に面白さがあり、後者は突っ込み体質のはつらつ少女・妄想癖の強い実は腐女子の少女・黒髪眼鏡の優等生でボケ提供の少女の3人の掛け合いに面白さがあります。
最初の数巻では前者はパンチが弱い、後者はキレが薄いという点において良さとして出なければならないシュールさが反って醒めさせるという現象を与えていたように思っていたのですが、2巻後半から変化が起きました。

前者に置いては、はかせとロボット少女にお仲間が加わるのですが、話のオチ展開がそのキャラクターが加わることでより愛でたい感情を膨らますことに繋がりました。
可愛いという萌えの探究心がここに成立しました。

後者においてはよりキレが洗練されてきて、破天荒ぶりは変わらずもネタの閃きがとんでもないことになっていきます。
作風としては一連の動きをサイレントとして伝えたり反復したネタの(使いまわしとも)応用によってシュールさを体言しているのですが、そこに3巻以降は顔芸が秀逸。
「はへぁ?」のような(言葉だけだと表現しにくっ!)瞬間的な顔が生み出すインパクト。
作品内の画像を貼り付けたい衝動に駆られますが、そこはそこ。
是非ともそのはへぁ?な乾いたきしょい(おいw)顔というものを皆さんも実際に作品を手にとっていただいて御覧いただきたいと思います。
そもそも登場人物達は今をときめく女子高生ですが、そんなときめく要素は排除して彼女達の体当たりのような笑いの探求はそれに特化しているからこそ言い知れぬ面白さを生み出しているのかも知れません。
場面場面で悲劇ともよべる不遇な立場に陥る彼女達ですが、そこを非日常なノリで強引に彼女らの独自の見解に基づいてオチに収束させていく世界観はまさにこの作品にしか出来得ぬ所業ではないかと思います。

2つの物語が交互(割合的にははかせ組3:女子高生組7くらいの割合ですが)に展開されるからこそダレずに楽しめるという要素もあるかも知れません。

1話1話によって面白さのムラがあるものの、それが最初の1・2巻ではマイナス面だったのですが、3巻辺りからは読者の小休止タイムみたいなプラス思考になるほどに作品の世界観は良い意味で独自のワールドを展開しているように感じました。
4巻はレビュー時点でつい1ヶ月前に発売されたばかりだったのですが、1~3巻で培った面白さが爆発した巻でした。
吹きだして後にしまった笑わせられたと呟いたほどです←それはちょっと危な(ry

注意点として、私の勧め方では「1・2巻を過ぎて作品の理解を読者として積極的に行っていけば面白い作品になっていく」のように捉えられてしまいますが、必ずしもこのジャンルが好きな人が全員楽しめれる作品ではないことは明記しておきたいと思います。
シュール系というのは特に各々の合う合わない(面白く感じる感じない)がはっきりしてしまうギャグ系統だと思うので、合わないと感じる人もいるでしょう。

しかしながら、それを差し引いたとしてもこのジャンルが好きな人にとっては必読……目を通して欲しい作品であると感じました。
固定観念は排除して素の状態で作品を脳裏に垂れ流して欲しい、さすればきっと心地よい麻痺をもたらしてくれるのではと。

といった所でレビューは終わるのですが、不思議なことにさきほど1・2巻をまた読み返してみたら初読時より面白く感じました(繰り返し読めるという点は結構大事なポイントです)。
なんでかなと考えましたが、そもそも3・4巻で面白くなってきたと感じていたものの実際は1・2巻とそれ以降の面白さにはさほど差はなく、作品の魅力に麻痺させられた私がいるのかも知れません。

これは麻痺上等!皆さんも日常ワールドに麻痺させられてしまうことを願って病まない所でひとつ。
全くどーでもいいことを言うと、サウスパークとか好きな人は絶対はまるだろうなという感じの似た雰囲気がちょっとあるなぁーと思いました。

※このレビューは4巻まで既読時のレビューになります

※新刊レビュー→5巻


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Date:2009/03/01
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