漫画レビュー~遠藤ってば!~

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ヨルムンガンド

                ヨナが成長して青年描写がきたら勝つるという想い

■ガンアクション好きは避けて通れぬ1作■

「ヨルムンガンド」
作:高橋 慶太郎
連載:サンデーGX (小学館)
定価:¥ 560


ストーリー:★★★☆☆

画力:★★★☆☆ 

キャラクター:★★★★☆ 

構成力:★★★☆☆ 

遠藤のツボ:★★★★☆ 

                              総合:★★★☆☆

※詳しい評価基準はこちらの採点項目をお読み下さい


~あらまし~
武器商人の視点から描かれる世界各地の戦争の現状を描きます。両親を戦争によって亡くした少年・ヨナ。戦争に使われる兵器を憎む彼を拾ったのは、何の因果かやり手の武器商人・ココでした。銀髪の麗人である彼女は、屈強な8人の私兵団を従え世界各地を飛び回ります。命の綱渡りは日常茶飯事の武器商人の日常!ヨナを読者の橋渡しとしながら戦争の<今>を駆け巡ります。

~レビュー~
地域紛争に始まり、戦争の引き金は至る所に転がっている現代ですが、戦争ある所に武器商人あり。
テーマも重く殺伐とした雰囲気をイメージとして持ってしまいますが、メインの登場人物となる武器商人ココとその仲間達という構図にスポットを当てアットホームでいてファンタジックな側面も入り混じった展開は、嫌悪感(をテーマ的に持ってしまう層)の矛先を逸らしてくれる効果に一役買っているような印象を持ちます。
最初に言っておきたいこととしては、世界平和の為に武器商人をしていると銘打っているココですが、レビュー時点での5巻までではその本心が行動として読者に明示されるわけでもなく、どこに向っているのかイマイチ見えてこないものもあり、イメージとしての嫌悪感を拭い去ることは出来ておらず、人(この場合は面白い面白くない)を選ぶ漫画であると感じました。
ガンアクションのやり取りは爽快ですし、戦争をテーマにしたものはあっても武器商人にスポットを当てたものというのは珍しいので一風変わった面白い作品を探している人にはツボるかも知れませんが、やはり武器商人というと戦争を助長している悪人というのが大勢のイメージ(実際そうだとかいやいや役目があるとかその辺りの議論は置いておきます)だとも思います。そんな張本人が都合良く美人でいて世界平和など言い放ちながらやっていることは武器の受け渡しの範疇であるのですからしっくり来ない人にはしっくりこないでしょう。

と、ここまでは負のイメージを語ってしまったかも知れませんが、漫画ではそんなことばかり考えるのは野暮!ということで、魅力をみていきたいと思います。

この作品、私の初読のイメージで話をしますが、物語が始まったと同時に構築されきった世界の中に読者が何の説明もなしに放り込まれるような感覚を持ちました。
ですので、最初は戸惑いながら物語を追っていくような流れかも知れませんが、案外すぐに慣れるので心配はいりません。
一話又は数話完結の流れを汲んでおり、区切り区切りで豊富なシチュエーションを楽しめることが出来るので、小難しく構えて読む必要がないというのもアクション作品には重要なポテンシャルで疲れずに読むことが出来るでしょう。
ともすると一見銃撃戦などのアクションがメインで内容がスカスカのアクション系によくある漫画か……などと思われがちですが、なかなかどうしてストーリー面も頑張ってたりします。
台詞回しなども選んだ独特の言葉遣いで、作品の世界観を構築するのに上手いこと雰囲気作りを手助けしていますが、ストーリー漫画としては期待しないほうがいいのは最初に述べた通りかなとは思います。主人公ともいえるココが見えてこないというのが一番ネックになっているかも知れません。こういうのは惜しいというべきなのでしょうか。
クールで知的でカッコイイ女性の代名詞のようなココですが、悩みだったり弱みだったり読者として共感できる点があまりないため、話が進んでも盛り上がりという点において読者の「蚊帳の外」感が結構凄いです。
ココがやり手の武器商人であるという点は後々立場的にも判明してくるのですが、隙が無さ過ぎる。
登場人物達に見せない隙は大いにあって然るべきかも知れませんが、読者にまで見せない隙の多さはいただけないというのが私の感じた点です。
結局はつんつんしてるような属性の人物はでれでれ(心の底からの)が必要なんですよ。
とか言うと物議を醸しそうではありますが、これにはもう1人の主人公・ヨナの空気感も関係しているかな、と。
ココと私兵団の仲間達によって可愛がられ教育されていくヨナですが、まだ少年ということもあり物語の中核として出張ってくることは出来ないんですね。
両親を殺された後に生きるために山岳部隊の少年兵として生きる術を学んできているので、戦闘の腕は大人顔負けであるヨナなのですが、如何せん自我が薄い。
だからこそ、今後の展開によって例えばヨナが青年(高校生ぐらいの年齢でもいいですが)になって周りに腕っ節だけでなく精神的にも認められてきたりするならば、そして出来ることならココがデレるきっかけを彼が作り出すことが出来るのならば、私は声を高らかに神作品認定をするわけですが、まぁその辺りは個人の妄想の範疇ということで勝手に言わさせて下さいw

で、アクションを盛り上げるのがココ配下とも呼べる私兵団の面々です。
この辺りのキャラ属性は鉄板な設定ではありますが、個性が出ているという意味においては類似作品よりも一歩先をいっているなという印象です。
作品を読む前の、そして読んでいる最中の人物確認も兼ねて端的に説明していきたいと思います。作品内で登場人物の背景が語られることはあまりないので、未読の方は読み始めた際に直ぐ人物を把握することができる手助けになれば幸いです。
・隊のリーダー格であるレームは元デルタフォース(アメリカ陸軍の対テロ特殊部隊みたいなもの)出身で、何でもソツなくこなすダンディなおじさんです。渋くてカッコイイので、おっさん属性の男女から熱い支持を得そうですね。超絶的に戦闘技能が高い点も親父萌え?
・スタイル抜群の隻眼の美女・バルメは元フィンランド国防軍緊急展開部隊で若くして少佐の地位についていた経歴で、ナイフを使わせると右に出る者はいないと称される近接戦闘のスペシャリストです。ココとは仲がとても良く、レズっぽい描写がその筋には萌え?百合好きの管理人には(ry
・眼鏡男子であるトージョはなんと日本人という設定で、恐らく正式には東條かなと思います。情報処理の分野に長けており、ココの代わりに交渉を取り仕切ることもあります。元自衛隊所属で戦闘能力も高い。眼鏡男子萌え?
・お調子者のルツは警察の特殊部隊の出で、狙撃銃のスペシャリストです。その活躍は実際にお読みいただくとして1km前後の遠距離から的確な射撃を静かにやり遂げる姿はギャップ萌え?ギャグ要員に使われやすい人物ですが、だがそれがいい。
・長距離狙撃の観測手としてルツとコンビを組むことが多いワイリはいかつい黒人の風貌をしています。爆薬などの扱いに長けていますがイマイチ存在感が薄いので忘れないであげてください。まさに脇役萌え?
・砲兵部隊出身のマオはチャイニーズ系で、隊で唯一の家族持ちです。私兵団の精兵と違い自分は普通の兵士だと言う彼ですが、リーダー格のレームが後片付けと称する戦場処理には必ず彼を同行させることからその潜在能力はやはり精兵の1人なのでしょう。作品の良心的立ち位置として癒し萌え?
・主に隊の車両運転を任せられているウゴは元マフィアという経歴の持ち主で、その運転技術の高さからココ個人の運転手も任せられている程。その逞しい身体はウホッ。その手の趣向にはまさに萌え?あぁん?最近だらしねぇな。
・元イタリア軍出身のアールはイケメンで二枚目担当ですが、まだ個人として表に出張ってこない人物なのでこれからに期待です。人数が多い弊害で活躍出来ていないっぽく、個人的に今後ガッツリ活躍してくれることを願って止みません。腐女子層に萌え?

……、これで8人ですか。最初の親父萌えの形式を引き継いで無理やり萌えにこじつけたわけですが、その辺りは結構テキトーに言っているのでご容赦下さい。
部隊の仲間達の過去が合間に挟まれることでストーリーとしての奥深さに華を添えている面もあるかも知れません。
でもこうやってみてみると、そこらの軍隊の部隊より部隊染みているというか小隊としては最強感が凄いです。
何だかんだ言ってきましたが、武器商人には敵も多く存在しており、同業者だったり殺し屋だったりに狙われたりした中で、ココ達が死地を如何に脱するかの描写がアクション作品の妙であり作品の一番の魅力なのかなと思います。
作者の画力は高いですが、アクションに相まる荒削りな作風はよりスタイリッシュさを打ち出すことに助力しているかも知れません。

とりあえずの所、レビュー時点で来月の4月に6巻目が発売になるわけですが、これからはどこに着地しようとしているかのストーリー面として温めているであろう構想が読者に打ち出されることを願って待ちたい1作です。
今でも十分面白い作品ではありますが、ココの心の弱さすなわちデレが今まで以上に出てきた場合は私の中では評価を改めねばならないなと思っている次第です。
やはり軍ヲタにはうれしいとしても恋愛や青春畑にも優しいというかツボをつくものであってこそ作品の魅力を最大限に生かせれるのではないかと恋愛脳の管理人が主張していることを片隅に留めていただければ幸いです(片隅にも留めたくないきもさw)。
今作が気に入った人は、同誌で連載の同系列アクション作品「ブラック・ラグーン」やガンアクションを基軸とした「GUNSLINGER GIRL」なども関連してオススメですので是非お読みいただければと思います。
少し古い作品にはなりますが軍事系にどっぷり漬け込んでる人は「エリア88」もオススメです。不朽の名作なのでこちらの作品は関連してというよりお時間余裕があれば是非漫画が好きな人には全員読んで欲しい所。

09年5/1追記
6巻まで読みましたが、面白い!な……なん……だと!?総合評価として2から3に変更になった点だけ挙げさせていただきたいと思います。まずある登場人物との過去との決別が読ませる形で描かれたこと、です。ココらを襲う殺し屋達との対峙もグッとこさせる描写でした。そしてある人物の過去との決別に上記で挙げていたヨナの存在が大きく関わっているという点。キャラが薄い、今後もっと主張してくればなどと呈していたわけですが、大活躍でした。作品全体としての話の進み具合は1~5巻とあまり変化はありませんでしたが、話の描写も上手になっているのを感じましたし、ヨナのキャラも濃くなってきました。この感じであれば今後はさらに面白い作品になっていくだろうと感じましたので、総じて良し悪しを理解したうえで魅力を推すのが巧みになっている点を垣間見つつの変更になりました。

※このレビューは6巻まで既読時のレビューになります

※新刊レビュー→7巻


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Date:2009/03/17
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