漫画レビュー~遠藤ってば!~

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君と僕。

                春(しゅん)ちゃんの破壊力ぱねぇなぁー

■学生時代の青春の儚さやよし■

「君と僕。」
作:堀田 きいち
連載: ガンガンパワード (スクウェア・エニックス)休刊→月刊Gファンタジー(スクウェア・エニックス)
定価:¥ 410


ストーリー:★★★☆☆

画力:★★★★☆ 

キャラクター:★★★★☆ 

構成力:★★★☆☆ 

遠藤のツボ:★★★★☆ 

                              総合:★★★★☆

※詳しい評価基準はこちらの採点項目をお読み下さい


~あらまし~
幼馴染の4人組が高校生になって、そこにその4人組の中の1人と小さい頃よく遊んでいた気さくな1人が加わった5人の高校生活をゆるーく描いている成長物語作品です。友情あり、淡い恋愛あり、同じ毎日の繰り返しのようでいて、一歩一歩大人の階段を上る青春のひと時。

~レビュー~
まさに日常系を題材にしている漫画のど真ん中に位置しているような作品ではないかと思います。

先に一言言わせて下さい。
これ明らかに青春系のジャンルなんですが作風の淡々具合を重視した結果日常系漫画のジャンルに振り分けていること、ご了承下さいませ。

男子高生達の友情、はたまた女子高生達の友情というものが要素として描かれている作品は数多くあると思いますが、何気ない平凡な日常に焦点を置いているそれこそが主目的な作品というものは独創性に優れているというか新鮮なものを感じました。
作者が描く画風もスラッと淡白なタッチで、何とも日常のゆるーい話に合致しています。

私自身、最初の入りはコメディの要素もありながら、しかし真面目な話が展開されることもあり、どっちに意識をもっていけばよいのか迷っていました。
しかし、物語が進むにつれそのどっちつかずな雰囲気こそがまさに学生生活の日常を浮き彫りにした印象を与え、ゆるいから身に沁みて面白いと感じられる作品なんだなという境地に達するわけでした。

メインで描かれるのは主人公達である彼らの日常なわけで、一見すると女性向け漫画のような趣を感じてしまうわけですが、作品に流れる空気というものは中立な雰囲気だと思います。

どうせBL物なんでしょ、読まないよったくも~と判断してしまった人がいるとしたらその場で否定して説き伏せたいです。
老若男女とまではいきませんが、学生層が読むとしたらむしろ男子学生に支持されるような話の筋に加え、社会人の人が読めば色々と懐かしい想いとともにカタルシスを感じられるような間口の広い作品じゃないのかなと思います。

と、ここまでは一般的な解釈に基づいているわけですが、私が評価したいと思ったのは

「幼馴染4人の中に外見がまるっきり女性のキャラクターを配置している点」

です。

これが巧妙と言わざるを得ず、他の主人公達の面子は如何にも女性がキャーって言いそうなキャラ立ちをしているのですが、この春(しゅん)ちゃんは凄いんですよ。

何が凄いかというと、もう可愛い!なんという破壊力……。

という方向に持っていくと危ないのでやめときますが、「胸に抱えている学生時代特有の不安定さとしての美しさ」を感じるんです。

主人公達の中では一番の癒しであり常識人の彼ですが、きっと胸に抱えているもやもやは面子の中では一番大きいんだろうなぁと感じて心配させてしまう魅力。
他の面子にもまた様々な悩みがあり、皆が集ってだべっている時にはその悩みが緩和される居心地の良い空間。

結局の所、何気ない日常を描いていることで山あり谷ありの作品で得られる面白さは得られませんが、なんと言いますか日常系漫画が好きな人にとっての面白さの需要には大いに応えることが出来るポテンシャルを秘めた作品です。

しかし良いことばかりを書いていてもあれなので、気になった所などもいくつか。

この作品、元は不定期掲載されていた4コマ漫画やショートギャグだったものが人気を博して連載開始になったという経緯があるようです。

ここから導かれる答えとして実際に私が感じたことですが、単行本で読むと最初の1,2巻はパンチが足りず(読みきりや短編も挟まれるのでボリューム感にも欠く)、キャラが予定調和で動くショート作品の結集体のような印象を受けました。

加えて幼馴染の4人の内2人は外見がそっくりの双子なので、物語を読み進める上で登場人物の把握を最初の段階でしっかり行わないと作品に入っていきにくいです。

結構ここ重要です。

これは双子のキャラにだけ言えることではなく、全体的に最初の数巻は人物の把握がしにくい印象を受けまして、注視して読む気構えをする必要がありそうです。

それはもう誰が誰だか最初の頃は読んでいてイメージとして把握できませんでした。

それって漫画としてどうなの?とお思いの方、↓

しかしどうでしょうか、3巻に入り恋愛の話が入りだすとキャラクターが自己主張もとい活き活き動き始めました。

4巻に入る頃には話の構成力に感嘆させられてしまい、連載としての面白さというものをどう表現するかを作者の人が身につけたんだなぁーと上から目線何様なわけですがそう感じました。

最初の数巻そんなに言われていたほど面白くないから読むのやめようと思って欲しくないほど、尻上がりに作品の面白さがあがっていく作品なのだと主張したい。


また、もう1点いいなと思ったことがありまして時間軸設定です。

どういう時間軸で物語が進行しているかわからない作品ってよく見かけませんか?

わからない作品はよくない作品だ、などということは決してありませんが作品の中の体感時間が程よいバランスで進んだほうが読んでいて気分はいいものだと思うんです。

そしてこの作品の時間が進むバランスが私は好きです。

高校生活の終わりである卒業に向けて着実に歩みを進める展開。

卒業と同時に作品が終わってしまうのか、それとも違う終わり方をするのか。
今の時点では何とも言えませんが、きっと良い締め方をしてくれるだろうなという安心というか信頼感を覚える作品です。

対象のジャンルが好きであれば必読の1作なわけですが、序盤の掴み所がないもたつきの側面を垣間見て3評価と始めは位置づけていました。恋愛面や心の成長も含め最近の巻ではそのポテンシャルが非常に巧みに表現されていることもあり、主人公達の掛け合いからなるゆるい青春グラフィティ感も物凄い魅力です。6巻目までならまだ魅力の確立と位置づけるにはやや弱い側面があったのですが、7巻目まで目を通した上で確信。4評価に変更致しました。今作で言えば3と4の違いは限りなく個人的な面での差であると言っておきます。



余談というほどでもないですが、よく出版社や著者内容物の帯などの紹介で高校2年の4人が送る~と表現されてある文言があるんです。

実際にはここにもう1人の主人公の1人と言っていいほどの人物が加わった5人での作品だと思うのですが、ちょっと扱いが可哀想だなと私は思いました。

こいつがまた一番人間らしい良い奴というか作品にとってなくてはならない人物なだけに、私なんかが擁護してもしゃーない気もするのですが庇ってあげたくなるのでした。

まぁ言いたいことをまとめると春ちゃんが色っぽくなって女装物語がスタートされたら神展開

※このレビューは7巻まで既読時のレビューになります


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Date:2009/01/27
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