漫画レビュー~遠藤ってば!~

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百合作品紹介-「禁断の園」を学ぼうという話

※この記事は百合嗜好人口を増やそうと目論む管理人遠藤の平凡なレビューを淡々と描くものです。過度な期待はしないでください。

※「禁断の園」を学ぶと呈していますが、現実的には百合又は大枠で見た同性愛というものは何も「禁断の園」特有の忍ばなくてはいけない愛の形ではありません。その説明は文中でしております。ただし漫画的娯楽性(面白さ)として捉えると「禁断の愛」という側面(概念とも言える)は百合漫画の魅力を引き出す上では欠かせない要素になっています。このギャップをもって百合漫画の良さはファンタジーと位置付けており、その魅力は漫画としてみたらありだ!という主張に基づいているレビューなので、そういう良いとこ取りの主張を不快に思われる方がもちろんいると思います。その点につきましては誠に申し訳ございません。

※記載して紹介している作品は読む人にとっては百合とは違うベクトルのものと感じることもあるでしょうが、管理人遠藤の勘違い、仕方ないねという許容の心でお読み頂けたら幸い。私自身初級編は百合が好きなら気に入るはずという目線で選出しております。









記事の趣旨
皆さんは「百合」という言葉をご存知でしょうか?
あぁ、あの花の一種のね……ってことには流石にならないでしょうが、今回展開する内容は近年ではBL(ボーイズラブ)と対をなす形で呼ばれているGL(ガールズラブ)=呼称(ある種隠語とも言える)としての百合に着目して、魅力を解剖していこうじゃないですかというお話になります。

イメージ図(乙ひより氏のかわいいあなたより)

かわいいあなた

この話題に抵抗感を覚える人にこそ今回の私の雑記を読んでいただいて、色々と目覚めて欲しいと思っている次第です。



百合そのものを見つめてみる
さて、私は百合が大好きです。

しょっぱなからどうゆうことなの……w

元々当ブログは百合系列のブログになってしまうかもしれなかった程に百合万歳な人間です。
もちろん萌えという感性において百合というものを趣向にしているだけで、一歩突っ込んでの現実の同性愛の領域までどうこうというわけではありません。
今回お話するこの百合は、漫画やアニメなどのカルチャーにおいてある種娯楽性を重視したものになっている側面があり、ファンタジーとしての(言い換えるならばフィクションの良さとしての)百合という視点でお話をさせていただきたいと思います。
この百合などに抵抗感を覚える人の中には、百合又はBL(対になる呼称とするならば「やおい」)を=現実の同性愛の世界としてそのまま認識する人は少なくないのではないでしょうか。
娯楽的観点に重点をおいてあるものが多い漫画の世界の百合は、実際の同性愛者に対する誤解や偏見を招く危険性を含んでいると同時に、あくまで漫画の一ジャンルにおいての魅力として良し悪しを見つめて欲しいと思っています。
そもそもこの偏見だとか誤解などに始まって、抵抗感を覚える人の多くは同性愛というものが日常の中においてタブー視されているということを前提に気持ち悪いから見るのが(今回で言うところの読むのが)嫌だと感じているかも知れません。
詳しく調べれば色々と出てきますがWHO(世界保健機関)を始め様々な研究機関では、以前は治療の対象としていた同性愛というものを90年代からはその対象を外し、性的指向の一形態として捉えるに至りました。
もちろん同性愛者の割合において社会的弱者な立場であることは否めないかも知れませんが、決して同性愛というものが異常であるというわけではなく、正常であって一恋愛形態の一つであるのだということを顧みていただければ抵抗感も和らぐのではないでしょうか。
むしろ正常であるという認識をこそもって欲しいかも知れません。
今回のお話ではこれまで百合が位置付けられてきた側面(=娯楽性を重視した百合)を受け止めてのレビューになりますが、禁断の愛だとかそういったイメージをどうしても娯楽性に関連して漫画としての百合は含んでいる(位置付けてしまっている)ことが多い中で、その先の自然体の一恋愛形態としての百合作品こそが広まっていくべき百合漫画の魅力であるという点も展望としてみていければと思います。
百合という言葉一つとっても定義については今でも議論が絶えないほどに捉える側においては色々な想いがあります。ジャンルとしては決して大きいものではないはずなのに定義からしてあれこれ議論が絶えないのですから、百合というジャンルが如何に繊細なものであるのかがわかります。
……その辺りの現実の問題をも含めた真面目な議論は専門の方にお任せするとして、今回は漫画を読む上での趣向を広げようというスタンスにおいて、恋愛漫画の中の一ジャンル、「百合」の魅力をみていきたいと思いますっ。
もちろん対をなすように挙げられているBLもまた深き世界であり議論は絶えませんので、見識を深めたい人は広大なネットの海を旅することをオススメします。ひとつ言えることはBLもまた良きかな、と。
私の人格が疑われかねませんw
私自身を顧みてどうこう言うわけではありませんが、多かれ少なかれ感受性の柔軟さが百合漫画を読み楽しんでいく上では必要になるのかもしれません。



百合の魅力とは?
大枠として捉えれば恋愛漫画の一ジャンルとも呼べる百合ですが、根底に流れる魅力は精神的な心情の妙にあるように思います。
上記において百合ジャンルが繊細だと位置付けた理由には、この表だって主張してくることはない精神的な心情の揺れ動きの妙があるのかも知れません。
それはひとえに胸を張ることのできない恋愛という当事者の中で抑え込んでしまう、そうせざるを得ない社会を反映しての展開にあるかも知れません。
異性間での恋愛では極当たり前の流れであるはずの過程が、百合においては表立ってその過程を謳歌していくことはできません。
それは告白をすることそのものでもそうだろうし、もし恋愛関係になったとするならば手を繋ぐことだってキスをすることだって異性間同士のようにはいきません。
しかしその反面、忍ぶからこそ磨かれる恋愛漫画としての妙。

現実的には本来正常な恋愛体系の一つとして認知・文化を育んでいくことこそ望まれるべき同性愛というものが、逆手にとった悲劇的状況とも呼べる中で展開されることが多い点については、まさにフィクションもといファンタジーならではの漫画の良さという割り切り方が必要かも知れません。

この場合の忍ぶ良さというのはもちろん禁断の愛という流れを受けての本人達の忍びという意味ですが、漫画的娯楽性(面白さ)を求めるのであればこの魅力の良さはありだと思います。
現実的な問題ではこの忍ばなければならない点というのは魅力どころか世間の意識をこそ変えていかなければならない問題かも知れませんが……。

という態勢にのっとった作品が多いので、異性間の恋愛において上手くいかなかったりするあの押し問答みたいなものの要素が、百合ではより鋭さを増して繊細に描写されることが多いです。
私の中で百合は、恋愛漫画の上位互換という立ち位置なのかも知れません。
それを舞台装置として成している百合はやはり特殊なジャンルであるという気兼ねもありますが、そうともするならば今回の話は少女漫画の薦めにもなっているのかも知れません。
本来恋愛においての心情の繊細な揺れ動きを育んできたのは少女漫画です。
少女漫画を女性が読むのは当たり前として、最近では私のように男性でも楽しむ層は年々増えているように思います。
この辺りを話すと今回の趣旨とずれてくるので省きますが、百合作品には心情の妙としての魅力がつまっているのだという話として捉えていただければと思います。
もし恋愛漫画は苦手だなと思う人がいるのだとすれば、こう考えてみてはいかがでしょうか。
漫画の中には人物の心情の巧みさをもって作品の魅力を底上げしている作品があると思います。
それはアクション漫画でもドラマ重視の漫画でも歴史物の漫画でも同様です。
ジャンルは違えど人物の心情を巧みに表現している作品はどれも面白い、魅力的です。
恋愛という媒体を借りて心情の魅力を表しているのが恋愛漫画、強いては百合漫画なのだ、と。
もちろん恋愛漫画の持つ良くない点(今回では省きますが色々あります)を感じ恋愛自体のあれこれを漫画という媒体で読みたくないというのであればそれは仕方のないことなのかも知れません。
しかし良き恋愛漫画においては心情の妙は欠かすことのできない要素ですし、本来そういった人物の心情を巧みに描く作品を好んで読む人で恋愛漫画、強いては百合漫画なんて読むに値しない・合わない……そう思っている人がいたならば、良き恋愛漫画又は百合漫画は他ジャンルの良き漫画と同様のポテンシャルを持っており、多少の食わず嫌いをせずに是非その世界の入り口の扉を叩いて欲しい、そう思います。

ちょっと強引過ぎる展開だと言わざるを得ない

また最近では、百合ならではの設定をあざとく使わない自然体な恋愛漫画の一形態としての百合漫画が数多く出現してきています。
百合漫画のタイプを2つに分けるとするならば
・百合特有の設定を前面に押し出した自己悲劇陶酔型ファンタジー寄りの作品
・恋愛漫画の一形態としてより自然体を追求したリアル寄りの作品
に分けられるのかなと思ったり。
読む上で前者は上級者向けの気兼ねを感じますが、後者は百合嗜好にない人でも広い層において楽しめるように思います。
実はこの後者こそが近年の百合ジャンルの勢いを押し上げている、あるべき本来の同性愛と向き合っての百合漫画の良さを体現しているといえるかもしれません。

長くて何を言っているのかわからなくなりそうなので魅力点をまとめてみます。
・忍ばなければならないという漫画的にみれば娯楽性(面白さ)としてありの禁断の愛から導かれる繊細な心情の巧みな表現
・その概念を振り切っての同姓同士だからこそ異性との関係よりも繊細に向かい合っていくという点だけを残した「繊細さ」から展開される自然な恋愛漫画としての心情の巧みな表現


うん、説明がくどいです!w
そして、これからは後者で挙げた点こそを魅力として打ち出していく百合漫画が増えればジャンルとしての流れも色々と変わってゆくのかなと感じました。
ということを位置付けるにあたって次に百合の世界に具体的に入っていくための紹介をしていきたいと思います。



百合のここ最近の広がりについて
では次に百合の間口の広さを見ていきたいと思います。百合漫画自体を好む層は大衆的ではなく間口が狭いはずなのに広いとはこれ如何に?
そう思われるかも知れませんが、実は百合要素というものは様々な作品のいたるところに潜んでいたりするのです。
萌えの一種のジャンルとして百合という概念が使われやすくなっているという流れに対してそれは顕著です。
例えば直接女性同士の恋愛感情が作品になくとも女性同士が戯れているその描写には百合っぽさ・百合を感じさせる空気がありますし、男性の登場人物がモブキャラでメインとなる登場人物が女性ばかりの作品であればそれもまた百合っぽいです。
中には至極百合とは掛け離れたものであっても登場人物が百合属性だったりするとそれだけでグッと百合っぽい作品に昇華することさえあります。
あるいは女装物・男装物・性別入れ替わり物の作品もどちらかというと百合属性の作品であるかも知れませんね。
一つずつ見ていきましょう。
やはり心の精神的な関係において百合というのがしっくりくるのでその見方であれば、例えば女装物は女装をするメインキャラの心は乙女(又は中世的で男臭い心理面があまりない)寄りであるので、そうであれば本来♂×♀の関係であってもやっぱりそれは外見も手伝って百合としての良さとして見れてしまう自分がいます。
男装物は何だかんだで男装の本人が男性となんて話も少なくないので一概には言えませんが、……うん!これは男装の主人公に自分が萌えているだけなので別ベクトルのただの萌えかも知れないですw
女性を好きな女性(男装)というのもあるのでかろうじてということでひとつ。
性別入れ替わりも読む人にとっては百合は感じられませんが、男装物も性別入れ替わり物も性としての意識が浮き彫りになるように強調される面があるので、それが女性の登場人物の心情に立つと百合っぽさを感じ取れるという意味で百合っぽいかなと。
単に女性同士の恋愛という風に的を絞らなくとも、着目点は人物が女性に対する精神的な面での繊細な心を持って(理解して)いればそれはもう広義での百合漫画であると言ってしまってもいいのかも知れないと私は考えます。
この広義の百合作品を表現するならば、初級編百合漫画とも位置付けられる作品がこの百合の空気を帯びた作品群にはあると言えます。
通常の作品を読んでいて百合の雰囲気を作品が主張した時、ドキッとしたことはありませんか?
もしくは顔がにやけてしまったり。
そんな人は百合の嗜好大いにありということでどんどん百合要素のある作品を読み進めていって欲しいと思います。
またこの初級編百合漫画というものにおいては、百合っぽさという点を作品の魅力として捉えている人は少なくないのではないでしょうか?
それこそ百合嗜好にない人でもです。
かどうかは統計など取ってるわけもないので実際はわからないわけですが、恐らくは百合嗜好という目でみてない状態で魅力を追っているはずです。
しかし実はそれは突き詰めていくと百合漫画に対する嗜好そのものになり得たりしてないでしょうか?強引な説ですがw、という提起もさせていただいて皆さんに百合漫画の魅力に入っていきやすい道筋を提起できていれば幸いです。
この場合の魅力というのは前項で述べた2つの魅力のうちの後者的側面が強いかも知れません。
やはりそういうことも考えてみると後者の魅力を全面に出した作品が増えてきているからこそ近年の百合ジャンルは活気付いているというか、じわじわジャンル拡大しているのかも知れないななんて思いました。


さて、初級編百合漫画というものを定義したので中級編と上級編も挙げなければならない所ですが、百合の定義の広さが様々な議論を生んでいるということは上記に述べた通りですので、この場での議論は置いておき、私の位置付ける百合漫画の段階という話で聞いていただけるとこれ幸いです。
して、中級編百合漫画とも呼べる作品群が百合をメインテーマとして扱っている作品になります。
これが性的描写が強くなった末の作品群になると上級編百合漫画になるのかな、と。
俗に言う18禁作品ですね。
もちろん百合的描写において性的嗜好に強く踏み入った作品をレズビアン物として百合という精神論ありきの作品とははまた違ったものとする見方もあるようですが、本当にその辺りの議論は専門になされている方が大勢いるので……、記事の最後に紹介を致しますのでそこから又は検索などから色々と論議の幅を広げていかれますことを推奨いたします。



百合作品の教養を広げる
さて今回の雑記では、百合作品紹介&百合の教養を広げていきましょうというお話でしたので、段階を追って私のオススメ作品を簡単に紹介し挙げさせていただきながら、以降の議論の深まりはトラックバックなどを含めた紹介サイト様にお任せするという良いトコ取り当ブログのスタンスに乗っ取った構成にさせていただこうかななんて思います♪(なぜこのテンションにしたし)


入門編<まずは百合の見識を深めよう編>
※以降の各々の作品の紹介において若干の作品既成としてのネタバレ要素を含みます。作品を楽しむ上での面白さを削ぐネタバレではないと判断しておりますが、その辺りは個々の判断なので何とも言えず。ご容赦願えると幸いです。また作品の詳しいデータは購入の際に各自でお確かめいただければこちらも幸いに思いです。あくまで今回は雑記なので……すみませんっ。

   マリア様がみてる(小説版)       マリア様がみてる(漫画版)  

まずは番外編という位置付けになりますが、「マリア様がみてる」という作品を紹介しないわけにはいきません。
左図が小説版で右図が漫画版です。
漫画版は全巻8巻で小説版のある時点までを漫画にした作品なので、今回は漫画版もあるよという意味で出していますが、まずは小説版を是非にも読んで欲しいと思っています。
小説を薦める行為は漫画レビューのサイトの趣旨とは多少ずれてしまいますが、百合ブームの火付け役としては存在を外すことは出来ない最高傑作の作品と称しても間違いはないものなので、是非にもお読みいただきたい次第です。

ウィキペディアをなぞらせていただきながら百合の大雑把な歴史を振り返るならば、

70年代~90年代:百合の概念が生まれつつもくすぶる
90年代~:「美少女戦士セーラームーン」に端を発して同人界ではガールズラブの需要や人気が急増する
00年代~:「マリア様がみてる」の商業的成功を皮切りに、「百合」は一つのジャンルとして世間一般に認知される。03年にはガールズラブ専門誌が創刊、現在ではそれを受け継ぐ形で、「コミック百合姫」が刊行されている。



ということで、紹介しないわけにはいかない作品でした。
この略称マリみてですが、なんととんでもない長期にわたって連載が続いているライトノベルでして、連載が始まり1巻目が世に出たのが98年のことになるんです。
そして、現在レビュー日時点では昨年の08年12月に出た35冊目をもってひとまずの終着をみた作品でもあります。
この期間、実に10年。
……思えば私の青春時代はマリみてとともにあったと言っても過言ではありません。
リアルタイムにレイニーブルーの巻で寸止めを味わったのも今となれば大事な青春の1ページ。
作品の簡潔なあらましとすれば、先輩と後輩の関係において学校生活における健全な人格形成を保つためのスールという擬似姉妹関係を結ぶしきたりがある、ある女学園の高等部を舞台に、主人公とそのスールとしてお姉さんになる上級生を中心とした学園生活を描く作品です。
言うより読むが易し、35巻ともなると生半可な気持ちでは完読は出来ませんが、百合に興味がある人もない人も必読の素晴らしい面白い作品なので是非にも読んでいただきたいと思います。

どんだけプッシュしてるのかと。

ただし読み始めたら最後、その魅力に取り付かれて連夜の完徹になる危険性を含んでいる点は注意を促したいと思います。
余談になりますが中古なら最初のほうの巻数は1冊100円程度なので、さほど金銭的にも負担にはならないかと思います。
このマリア様がみてる自体がどちらかというとソフト百合作品なので、初級の前の入門編ということでひとつ挙げさせていただきました。
恐らくはこの作品を読んで教養を高めると、以降どの百合作品でも自ら応用した百合における感受性を会得できることと思います。


初級編<とりあえず百合要素でにやにや顔になろう編>
初級編と定義しまして上記でも挙げた通り百合の雰囲気がスパイスとして利いている作品、又は女装物・男装物・性別転換物……作品のアクセントとしての百合作品をみていきたいと思います。性的要素は低め。百合っぽい要素のものは全て対象になるのでかなりの数があります。私が実際に購入している作品をオススメという形で厳選してピックアップさせていただきたいと思います。

   放浪息子       ノノノノ
   もやしもん       まりあ†ほりっく
   咲 -Saki-       女子高生
   苺ましまろ       ヒャッコ

左右の順に従って下に見ていきたいと思います。

放浪息子:女装・男装に焦点を当てた思春期の青春を描いた傑作です。テーマが直球な分、初級編と位置付けた中ではやや中級編向けか。詳しくはレビューをしているのでそちらへ→放浪息子


ノノノノ:スキージャンプに焦点を当てた作品です。主人公が女性でありながら男として振舞っている点をもって男装物。詳しくはレビューをしているのでそちらへ→ノノノノ


もやしもん:農大を舞台に繰り広げられる学園生活を描いた作品です。女性登場人物において百合描写が匂う点があり、ある登場人物は女装癖があります。間接的描写という点においてまさに初級編。詳しくはレビューをしているのでそちらへ→もやしもん


まりあ†ほりっく:百合趣味の主人公が運命の相手を探して女子高に入ったけれど前途多難という作品です。運命の相手と思った品性高潔な人は実は腹黒の女装の麗人で……。ブラックジョークきつめで展開されるギャグの応酬。作品としての主張が強いので合う合わないははっきりするかも知れません。程度としては初級編であるでしょう。


咲-Saki-:高校生になった主人公(♀)がひょんなことから麻雀部に入部したことで始まる青春麻雀グラフィティ作品。麻雀というジャンルに萌えを取り入れた前衛さもさることながら、作品の雰囲気はまさに百合。初級編においてあざとさを学びたい1作。


女子高生:女子校における女子高生の学生生活を描いた作品です。下ネタを中心に、けれど下品ではない軽快なテンポで繰り広げられるギャグの数々は赤裸々な女子校の姿を映し出しており、ストレートに胸に響きます(笑い的意味で)。中級編にステップアップするには避けて通れぬ1作でありましょう。


苺ましまろ:女子高生+小学生4人(♀)の日常をシュールに描く作品です。ともすればロリ気質でもある作品ですが、物語自体もしっかりとした面白さを追求しており、抜け目なさが目立ちます。初級編ということでこういったねっとりした百合風も学んでおきたい所。


ヒャッコ:主人公ら女子高生4人の運命の出会いとその後の破天荒な学園生活を描く作品です。一言で言うとポジティブ!日常系と萌えとギャグと痒い所に手が届く上に百合の空気も兼ね備えています。ベストオブ初級編の1作。詳しくはレビューをしているのでそちらへ→ヒャッコ




中級編<萌えの次ステップとして精神的美しさに酔いしれよう編>
百合の関係そのものに主題を置いた作品、又は初級編にも位置することが出来る中で、より性的描写の妙が作品に加わってくる作品群をピックアップ。上級との線引きは物語の核となる主題が18禁作品であるか否かという側面もあります。主に百合にこそ焦点をあてた作品は、短編集や一桁巻数で完結する作品が多い傾向にあります。精神的心情の妙としての百合漫画という視点に立って言えば、中級編こそが到達点と言えるでしょう。

   ニコイチ           青い花
   ゆびさきミルクティ      オクターヴ
   少女セクト      ストロベリー・パニック!
   神無月の巫女      かしまし~ガール・ミーツ・ガール~
   ささめきこと      マルスのキス
   プアプアLIPS      まんがの作り方

左右の順に従って下に見ていきたいと思います。

ニコイチ:女装主人公の育児と恋愛のドタバタラブコメディ作品です。これは初級編でもいいんですが、性的描写もありテーマが恋愛ということで中級に入れてあります。めっさ面白い!詳しくはレビューをしているのでそちらへ→ニコイチ


青い花:初級編で紹介しました放浪息子を書かれている作者様のこちらは百合関係に特化した作品です。別々の女子校に通う2人の女子高生の友情と恋心を巧みに描きます。ここまで来るとこの作者様の作品は全て読むべきでしょう。流石の安定感。オススメ中のオススメ。詳しくはレビューをしているのでそちらへ→青い花


ゆびさきミルクティ:ニコイチ同様に初級編寄りの中級編。主人公の少年の女装を題材にしている作品ですが、実際は主人公の幼馴染と同級生との三角関係を描いた恋愛漫画で、根底に流れる同性愛・百合的な空気は中級編のそれ。詳しくはレビューをしているのでそちらへ→ゆびさきミルクティ


オクターヴ:一度芸能界の世界を垣間見るも諦め、またその世界に足を踏み入れた2人の出会いと百合を描く作品です。未来の生活観への不安と揺れ動く百合の精神世界。日常系のスタンスで語られる中で漠然とした不安との向き合い方が非常に巧みに表現されています。傑作になりそうな予感を感じさせる1作。詳しくはレビューをしているのでそちらへ→オクターヴ


少女セクト:なんというかまさに百合漫画。その中でも百合としての精神的な妙を根底に据えて、良作百合漫画の指針のような作品に感じます。作品に満足出来るか否かはそのまま読み手が百合という趣向を精神的な良さに求めているのか性的嗜好に求めているのかの判断材料にもなり得るポテンシャルを秘めているように思います。


ストロベリー・パニック!:百合ノベル?ライトノベルが原作でいちおうコミック化もされているのですが、アニメを観て欲しい作品になります。お嬢様学校の中で繰り広げられる百合。学校の注目の的であるエトワール(全生徒に支持される生徒会長のようなもの)と主人公の恋愛。お相手のクール系で情熱的なエトワール様の破壊力はとんでもないでございます。


神無月の巫女:これも↑のストパニ(略称)同様に漫画が原作ではありますがアニメを観て欲しい作品です。簡潔に紹介するのが難しいですが、巫女+ロボット+セカイ系という世界観においての2人の巫女の情熱的な百合。片方のクール系の登場人物が情熱的になるのってツンデレに似た良さを覚えます。世はまさにクール情熱百合時代!(どこの某海賊漫画だw)


かしまし~ガール・ミーツ・ガール~:とんでも設定により男から女になってしまう主人公と主人公に恋心を抱く2人の少女の三角関係を描いた作品です。あくまで主人公の精神は男性なのですが、どうみても百合漫画です本当に有難うございました状態。アニメと漫画では結末が違う側面があるのですが、是非原作の漫画を最後まで読んで欲しい作品です。かなり感情を揺さぶられます。


ささめきこと:百合漫画です。深くは語らず、まさしく百合漫画における傑作作品だと思います。このレベルにあると、百合漫画を読まない層にすら是非ご一読あれとオススメしたくなります。百合における精神的な美しさここに極まれけり。


マルスのキス:百合漫画です。精神的な百合の美しさをこれでもかというほどに描いた快作。やはり洗練されていると余計な言葉は添えずに是非読んで欲しいとしか言えなくなりますね。単にここまで続けてレビューしてきて疲れてるという見方も出来ますけども。近年では傑作の一つ。


プアプアLIPS:4コマ百合コメディ作品。両親を亡くした主人公とバイト先のレズビアンをカミングアウトする店長との日常。たかが4コマと侮るなかれ、たかが百合と侮るなかれ、リアルな心情とその世界観は百合好きならば安心安定の1作にして百合に対して教養のない人でも楽しめる作品のように思います。


まんがの作り方:百合漫画です。漫画家の主人公が百合漫画のネタを得る為に同じ漫画家で後輩の女性と付き合うんです。それはもう利用してやろう程度の気構えで。一見して本来百合を好む人に反感を買うスタンスであるはずなのですが、その行方は人物の立ち位置の明確さから気にはなりません。まんが道のような側面と2人が本当の意味での百合関係として育むまでに至れるのか、やはり心情の変化の妙が丁寧な作品は際立ちます。




上級編<己が道をひた走るのみ編>
実は今回私が話したかった百合の魅力は、中級編にこそ当てはまるものであったので、ぶっちゃけてしまうと上級編にまで言及しようという気には現段階ではなっていません。
どんな作品を紹介するのかここまで読んで楽しみにして下さっていた人がおりましたら、誠に申し訳ありません。
ここから先の百合道は、ここまで到達した方が自らの感受性のあるがままに開拓していって欲しいと思います。
と、カッコイイことをのたまっていますが、長文雑記でgdgdになりかけていることや、色々と私的理由も絡んでいたりするので、正直な所は記事途中で執筆力尽きてサーセンw
本来簡単な雑記にしようと思っていた所、予想以上に収拾がつかなくなってしまったのが反省点です。



総括
さて、いかがだったでしょうか?途中から考察は他所様にお任せして作品紹介にシフトチェンジしようという管理人のご都合主義が見え隠れしてしまいましたが、少しでも百合の良さが記事を読んでいただき伝わっていればうれしいです。
いわば百合漫画開拓雑記といった所でしょうか。
今回挙げさせていただいた作品でまだレビューができていないものは、今後していければなと思っております。
また、主に中級編に位置する作品はそれこそ百合漫画の主流にして数多くの作品が世に出ています。今回挙げた作品はほんの一例です。
興味を持たれた方も元来の百合嗜好の方も、以降は是非ご一緒に百合の開拓・教養を深めていければと思っております。

百合というものはジャンルとして認識されつつあるといえど、まだまだ可能性を秘めた発展途上のジャンルであるように思います。
現在の主流は短編作品であったり数巻で簡潔する作品群ですが、ここ数年では長期連載のポテンシャルを秘めた秀作の出現も盛んで、ジャンルとしての力強さをひしひしと感じずにはいられません。
ともあれ、これからも百合に関連する雑記は書いていければと思っております。

百合の見聞を深めるのも面白いですが、私個人としては何よりも百合作品を趣向に出来る喜びこそを忘れずに今後も百合作品の開拓を行って行きたい所存です。
それでは恒例?のトラバというか参考になった記事やサイト様の紹介をもって締めとさせていただきます。深い考察をされていらっしゃるサイト様は無数にあるので、作品そのものもさることながら百合そのものの見識を深めたいかたはこの機会に色々と調べてまわってみてはいかがでしょうか?敬称略。


【柘榴ノ杜 (ざくろのもり)】今回お話した上で、私のような男性と百合との関係性において多角的な深い考察をなされています。
なぜ男が「百合」にハマるのか?


【たまごまごごはん】百合の定義全般における考察。他百合について言及された記事はどれもベストオブ百合考察です。
「百合」的な空気は、関係性だけが作るわけじゃない。


【真・業魔殿書庫】百合作品における展望。他百合について言及された記事はどれもベストオブ百合考察(パート2)です。
何かしら殻を破った(と思う)百合作品をピックアップしてみた




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Information

Date:2009/04/03
Trackback:0
Comment:2

Comment

*

なんて長文!すごいΣ(- -ノ)ノ

 私も百合は好きなほうです。で、何で好きなのかなって考えた時、私の場合「男という汚いものを排除し、潔さのみで紡ぎだされる関係性」が好きだなぁ、と。要はその「純潔さやイノセンスさ」に惹かれてるわけなんですが、そういう意味では"ロリコン"や"処女信仰"にも繋がってくる所があるのかもしれません。現に描かれているのはほとんどが"少女"なわけで、これって結構大事なことなんじゃないかな、と。
 またこれは関係あるのか分かりませんが、百合の花言葉は「純潔」や「無垢」だったり。植物好きとしては「百合」って言葉にそのまま縛られちゃうんですよね(笑)

 挙げられていた作品の中では、「咲」がついにアニメ化ということで非常に楽しみにしております。

ってなんて長文!すみませんでしたΣ(- -ノ)ノ
2009/04/03 【いづき】 URL #-

*

>>いづきさん
無駄に長文で見難くてすみません汗
中には男性が百合を好む背景には無意識的にも、例えば好みの女性キャラが作品内の男にうばれてしまうある種の失望感みたいなものが百合であればないということにおいて予防線的な安心感があるからこそ好んでいるのかもしれませんね。
咲アニメ化楽しみですよね、あの中では青い花もアニメ化決定したって聞いたようなそうでないような。
コメント有難うございました。
2009/04/04 【遠藤】 URL #2NFEem4w [編集]

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