漫画レビュー~遠藤ってば!~

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BLOOD ALONE

                サイノメのデレ顔は破壊力未知数

■吸血鬼+萌え→未知のエリア■

「BLOOD ALONE」
作:高野 真之
連載:コミック電撃大王 (アスキー・メディアワークス)
定価:¥ 578


ストーリー:★★☆☆☆

画力:★★★★★ 

キャラクター:★★★☆☆ 

構成力:★☆☆☆☆ 

遠藤のツボ:★★★★☆ 

                              総合:★★☆☆☆

※詳しい評価基準はこちらの採点項目をお読み下さい


~あらまし~
ある高貴な血脈に属する吸血鬼の少女、探偵とあまり売れない小説家を兼業している青年の2人で暮らしている描写から始まり、物語の核心は読む毎にストーリーとして小出しされていきます(吸血鬼の少女は青年にベタ惚れですが思慮が深い分見ていて鼻につきません)。基本はこの2人の穏やかなやり取りをみて和む作品…と思いきや、次第に判明される物語の軸は本格的なダークファンタジーとしての要素満載で、ストーリーとしての練りこみは驚かされるでしょう。

~レビュー~
この作品を言い表す際には、萌えをプッシュした売り込みをしたらいいのか予想外にしっかりしたストーリーが展開されていく良さを売り込んだらいいのか非常に迷う作品です。

なんといっても称されるは作者の画力の高さで、本当に上手いと思います。
よく表紙買いという楽しみ方をしている人がいますが、表紙を超えるレベルを漫画内でみせつけられて唖然とする様が目に浮かぶ、そんな作品です。
大体は逆パターンでがっかりする中に浪漫を感じるものだと思いますがそれはまた別の機会にでも語りたいと思います。

というわけで絵の綺麗さだけで読む価値がある……などと言ってしまうと偏見になってしまうのでそこまでは言えませんが、表紙のみで「あ、よさそう!」と判断された方は買って間違いなしなのではと思ってしまうほど画力が作品に対して良い味を出しています。

作品の大部分は美少女吸血鬼のミサキと穏やかな好青年の主人公クロエの親子愛のようなミサキからすると恋愛のような何とも言えない萌え心をくすぐらせる描写の連続が物語りを形作ります。

作品の傾向として、主目的が明かされぬ日常系漫画から次第に物語の中核に至り、吸血鬼の血筋がどうだとか仇討ちだとか吸血鬼ならではの要素が入り混じったダークファンタジーへと骨格を変えていく作品だなと感じました。
とは言え大方は雰囲気漫画的な側面も強いでしょうか。

なんというか萌え目的な人・ストーリーに期待を寄せる人、どちらの需要も満たし得る良いバランスをもっています。

ミサキの主人公に対する惚れ度は尋常じゃなく、でも好き好きーって感じではなく、好きす……(我にかえって俯いて恥じらい感情を押し殺す)みたいな要するに言わばつんつんはしてないけれどツンデレに属するタイプの人物像が高次元の画力によって描かれている良さ、それが一番の魅力じゃないかなと思います。

そんなにプッシュするほどの画力?って疑問を持たれる方もいるかも知れませんが、ここでプッシュしたいのは作品の雰囲気に合致する画力の良さという面を主張しているとお受け取り下さい。

ここまでは男性視点で捉えてきましたが、主人公のクロエが半端なくかっこいいという点において比類ないキャラの描き方をしているなと感じます。

男の私が見ても良い奴だなぁー気に入った!と思うので、女性の方が読んだらもうそりゃえらい騒ぎジャナカロウカ。

加えて美少年吸血鬼にして古い世代の血をひくお偉いさんだったり女性が期待するキャラクターの需要はもうバッチリ品揃えていますという感じです。

というよりミサキの可愛い側面というのは女性視点でみても可愛いと思うものかと思われる。

万人にはオススメできませんが、ある程度萌えの教養を養った男女には激しくオススメしたい1作です。後は穏やかな中に流れる不思議で暖かい空気感とか好きな人。
その辺りの背景は元が同人誌の連作で発表されていたものが商業誌に掲載の場を移したことにも関係があるのかななんて思ったりもします。

そんな中、私が本当にプッシュしたいのは主人公クロエとは学生時代からの知り合いにして先輩という科学警察研究所の主任研究員であるサイノメという人物です。
もちろん女性なわけですが、こうやって考えると男女ともに良いバランス配置ですね。

このサイノメさん、出来る大人の女って感じの方なんですが、ある種ミサキにとっては恋敵のような立ち位置にいます。
でもミサキは恋敵でありながら慕っていて、言うならば主人公クロエの女版のような人物です。
クール系?

読み進めていくとある巻でクロエとサイノメさんの2人のメインなお話が出てくるのですが、そこでのサイノメさんの破壊力やばい。

そしてその巻のラストで魅せるサイノメさんの悶え苦しみの図……。

恐らくこの描写にて萌え琴線ゲージの沸点を超える人が大量発生するのじゃないかなと思うわけです。

もうその瞬間が見れただけで読んできたかいがあるよなぁーとか言っちゃうと薄っぺらいですか、そうですかそうですね。

サイノメさんが心を許すその瞬間、プライスレス

というかここまで萌えの話しかしていないような気がするのですが、物語は至極萌えの空気はありません

本来ならば萌え描写で使っているんだろうなぁという場面すらも押し付けがましくない自然さがあり、それがかえって色々といやらしいです(!?)

なんていうかトマトにちょっとの塩を振って食べた方が甘く感じるそれ(わかりにくいな)

正直な話をすると、私は萌え要素に期待して読み進めた口でしたので、話が進む程に展開されていくガチダークファンタジー路線に最初は戸惑いを感じました。

何ていうのでしょうか、もっとサイノメさんの悶える姿見せてくれさえすればいいのにっていうあれ(ん?)。

ですが、この路線を上手く描写し始めたが故に作品全体として見た時の良さが上がったのかな?などと感じました。

なんというか知っている人は知っているような作品の1つだとは思うのですが、もっと評価されるべき作品じゃないかなと感じます。

惜しむるはコミックスとしての発行スピードが年に1冊くらいの体制であるということでしょうか(実際はもうちょい短いです)。

総括すると、設定などは昔から有り触れた設定やキャラクター作りがされているけれど、物語としてのドラマを表現する巧みさは近年稀に見るポテンシャルをもっている作品です。

余談ですが、ジャンル分けでは相当悩みました。
ほのぼのした作品全体を流れる空気は日常系漫画なのですが、ミサキの主人公に対する感情は恋愛漫画のそれだし、吸血鬼とかアクション要素が入っているのでファンタジー系統の作品でもあります。

迷った挙句、作品の根底に流れる意図を勝手に解釈してファンタジー系統のジャンルに組み込みました。

最後に気になった点を。

連載でのペースと比べてストーリーの風呂敷を広げすぎていないかなという印象を少なからず感じました。



終わりよければ全てよしとはよく言ったものですが、静かで幻想的な良い空気を作品が纏っているだけに、この雰囲気が作者の意識的にではないにせよ崩壊していってしまう展開(下手なバトル展開など)にはなって欲しくないなぁと思いながら続巻を期待して待つ作業に戻りたいと思います。

※このレビューは5巻まで既読時のレビューになります


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Date:2009/01/29
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