漫画レビュー~遠藤ってば!~

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会長はメイド様!

                会長・美咲の俗にいうツンデレ要素で何とか持ち堪えている印象

■メイド要素は飾りで初心(うぶ)萌えこそ極意■

「会長はメイド様!」
作:藤原 ヒロ
連載:LaLa (白泉社)
定価:¥ 420(一部¥ 410)


ストーリー:★★☆☆☆

画力:★★☆☆☆ 

キャラクター:★★★☆☆(7巻以降の会長補正により2→3へ) 

構成力:★★☆☆☆ 

遠藤のツボ:★★★★☆(7巻以降の会長補正により3→4へ) 

                              総合:★★☆☆☆

※詳しい評価基準はこちらの採点項目をお読み下さい


~あらまし~
元男子校だった星華高校は未だに男子の数が多く、女子は肩身の狭い思いをしています。初の女性生徒会長になった鮎沢美咲(あゆざわ みさき)は男子の横暴から女子を守るため、日夜戦いを続けます。そんな男勝りな美咲は男子を圧倒しますが、実は彼女には秘密があったのです。苦しい家計を支える為に陰でメイド喫茶「メイド・ラテ」でアルバイトをする日々。しかしそんなある日、その秘密を学校一のモテ男にして変人・碓氷拓海(うすい たくみ)に知られてしまったから大変。美咲の運命や如何に!?

~レビュー~
※8巻を読んでの追記:まぁ男(女もね♪w)なら7巻まで黙って読むべし、そして8巻以降悶えろ、そんな漫画です。

第一印象は圧倒的女性向け作品で、男性は楽しむことは難しいやもしれないといった印象をもちました。恐らく今作が肌に合わないということがないのなら、その男性は少女漫画に入っていける素養が十分にあるということで判断できるような、そんな指針のような作品だと思います。
私はというとグレーゾーンだったのですがw、ひとまずは少女漫画の中でもかなりライトで王道な作りだと思いますし、女性読者にとっては一少女漫画として一定以上の面白さを体感できる作品でしょう。目線としては私が男性なのであくまで男性向けの視点でレビューをしたいと思っていますが、同時に少女漫画が未知の世界である層にとっての先手確認のような作品としてみて欲しいという主張をさせていただき、レビューに入りたいと思います。
余談ですが、本来は1評価だったのですが、7巻目まで読んでそれ以降の巻への描写の期待感を込めて2になっています。詳しいことは後述。



さて、まず作品は王道の少女漫画のイメージで事足りるでしょう。
強いて言えばメイドというワードというか存在に始まってオタク要素を詰め込んで現代的な空気が+されていますが、やってることはなんのことはない王道の展開。
主人公の美咲は男言葉で話す黒髪の美少女、表紙画像で言えば→の人物になります。
裏表のない性格で正義感が強く頭脳明晰……、女性読者であればかっこいいキャーという趣があると思いますし、男性読者とすればクールでツンデレ属性を持ち得ているのでよしよし(´∀`)といった所で掴みはおkでしょう。
対して表紙画像で←の人物が少女漫画で言うところの王子様ポジションの拓海その人です。もう一人の主人公ってことでいいのかどうか。
何でも万能にこなすことが出来てイケメン、でもってSっ気があるとくればいわゆる少女漫画における典型的な俺様キャラを垣間見ることが出来るでしょう。
出だしからの展開を簡潔にまとめるならば、美咲が何らかのピンチ!→拓海良い場面で助けに参上!のパターンの連続で読んでいてあくびをしてしまうような展開の連続……というのが率直に感じた所です。
それでいて展開される物語はメイド喫茶で働いているという側面のものから脇道に逸れる話まで全体的にそれである必然性を感じられないというか、設定が設定だけで浮いています。
よく設定が斬新で切り口が良いなどの声を見かけますが、そのテーマを全くもって生かし切れてない点を考慮するとそれを推し所にするのはナンセンス過ぎると思ってる次第です。

ただ単にメイド要素から成り立つ外見の萌えを釣りにしてるだけちゃうんかと。

それなりに作者側でもメイドの設定を丁寧におざなりにせずに扱っている空気は感じるのですが、好きだからこそ丁寧に扱っているだけで作品のタイトルや設定の魅力を根幹のストーリーを語る上で存分に生かせているかと聞かれれば否。
そこまで求めるのは正直あれかなとも思いますし、この感覚というのは個人差もありますが、読んでいただければ伝わると思います。
あー薄いなぁって感覚。
それに加え「要素」という話をするならば、メイド事情を巧みにメイド漫画として新たな道筋を魅せてくれるのか?と期待して読み進めた層の期待をがっつり残念にさせてしまうことが予想されます。
いやメイド関連の話は頻繁に展開はされますが、なにか薄いんですよね。
ご主人様って言えればそれでいいのかと小一時間。
実はあの会長が!?というギャップ萌え(と他の人には知られてはならないのインパクト)のためのメイド喫茶という要素しかないように感じました。
加えて拓海の存在に魅力を感じません。
これも個人差のある問題ですが、同姓が読んでも納得出来る良さやかっこよさというものが見つけにくい。
地味にここ重要だと思ってます。
具体的にはなかなか伝えられませんが、これについては反語としての側面で潔く柔くにてその男性キャラの魅力について語っているので、そちらをご覧いただければ幸いです。
一言で言えば典型的な少女漫画における俺様なノリの男キャラの側面が強く、主要人物がこれではなという気兼ねです。無論、俺様キャラが全て魅力がないのか聞かれれば否で、今作ではとにかく感情移入しにくい面も含めて拓海という人物の魅力が序盤で巧く表現されないように感じます。もちろん巻を追う毎に掘り下げられていって魅力的にはなってくるんですが、その魅力を出し始めるのが遅く、離れていった男性読者を想像して色々と想う所があります。

※女性読者からするとこういう俺様キャラは基本おkで悪くみても作品を離れるまでの要素にはなり得ないかなと思って男性読者を、としています(少女漫画の基本的な対象読者的意味で)

やはり内面描写や7巻で魅せるような可愛い表情(notガチホモw)をもっともっと早くにたくさん見せ付けてあげるべきだったな、拓海と言わざるを得ません。

作品を通して上記で挙げたような倦怠感というのが5巻辺りまで続くので、読む人にとっては厳しい幸先とも言えるかも知れません。
ですが今作の魅力は物語の設定やストーリーの牽引力とは別の所にあると思っています。

まずギャグのテンポが少女漫画の中では一定水準はあるというのが一つ。
今作は俗に言うラブコメ作品だと思いますが、話しの全体が典型的な少女漫画の王道を走る中でコメディ要素には間口の広さを感じました。
いくつか光るコメディ描写もあり、それが合間で挟まれるのでそれが繋ぎとして5巻以降から発揮される悶え要素へとバトンを繋いでいるのではと思ってます。

と、言うことで!

さっきから5巻までとそれ以降に淡い区切りをつけようとしている私ですが、今作の魅力の所以こそこれから語る内容です。


会長の存在。

置き換えるならば美咲の存在。

もうこれに尽きるんじゃないのかな、と。逆に言うと美咲のキャラに馴染めない人にとっては今作はオススメ出来ません。

あまり長ったらしく魅力を語ってもさっぱりなので簡潔に言い回したいと思っていますが、集約すると美咲の恋愛に対する初心(うぶ)、これで決まりなのかなと。
切り詰めて切り詰めて圧縮した初心(うぶ)さとそれを垣間見た読者のにやけ具合、もうこれが成立すれば他の要素はこの作品から除外しても何ら問題ないのでは?とまで思わせてしまうほどの萌え悶え。
この辺りの悶え要素はその辺りの作品とは比べものにならない程の破壊力。
私自身がクールな女性キャラやツンデレが大好物なだけで過大評価しているということもあるのかも知れませんが、一見の価値は絶対にあります。
具体的にどうなのかというのを挙げてしまっては面白さ半減なのであえて言及しませんが、あえて言うなら。
拓海がその都度、美咲をからかうのですが、それに対して顔を赤らめるのはまだ序の口。拓海からすれば美咲が好きだからこその裏返しなのですが、その辺りの拓海の描写がいまいちなのは上記で挙げた通りです。ここで拓海、愛い奴くらいの可愛さ(同姓読者が見てもそう思える描写)が常に巧みな描写であれば抜かりの無い☆3作品なのですが。
そして次第に拓海のことが好きになっていく美咲。けれどそれが恋愛感情だとはわからずに動揺する様はまさにめしうま状態。
このジャンルは初心(うぶ)萌えと言ってしまってもいいんじゃないかと思います。
男勝りで美人という設定は斬新以前に今までにもありふれていたものなのかも知れませんが、強き気高き乙女だからこそ初心(うぶ)な姿を丁寧に描写されるとグッと悶えさせられるのかも知れません。


そしてその要素が現在レビューしている最新刊の7巻では見事に爆発しているんですね。
最初の3、4巻までで今作を離れていってしまった人を含め、是非この7巻まで読んでくれ!と、そう思うばかりです。
待ち望んでいた展開が8巻からくる……、もうそれをwktkするだけでめしうまです。
そして、今後8巻以降どこまで続くかはわかりませんが、この下地を7巻で提示出来たからこそ後の展開は悶えしかそこにはないのではないかという大きな期待。

お相手役の拓海にも感情移入出来るような配慮がぽつぽつ差し入れられての7巻なので、短所となる要素が長所に変わり始めているという点も◎。

そうなるまでに遅すぎだという感情もあるといえばありますけどね。

余談になれば、ここにくるまでの流れでも拓海の恋敵としての登場人物も巧い具合に参入させている辺り、スパイスとしては良い味になっていると思います。

冒頭でお話しましたが、最初は7巻が発売される今年の4月辺りまでは☆1だなぁという気兼ねをもっていた今作ですが、7巻を読んで今後やってくれるぞ!という高揚を覚えての☆2評価になっております。

男勝り、ツンデレ、これを聞いてセンサーが反応した人には是非ともお読みいただきたいと思います。また、少女漫画としても7巻までの展開力を垣間見るならばこういう世界が少女漫画なんだよとこれから少女漫画の世界に入る人への軽い入門のような形でも提示出来るような今作。
論より証拠ということで、未読の人は是非読んでみて下さい。
そしてまた、以後は私とともに美咲に悶える日々を始めてみればいいじゃない!ヽ(´ー`)ノ

※新刊レビュー→8巻

※このレビューは7巻まで既読時のレビューになります


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Date:2009/06/02
Trackback:0
Comment:2

Comment

* なるほど

拓海が余裕で及第点だと思っていた私は、相当小学館や秋田書店の男キャラ達に毒されているに違いないorz
今回の指摘は、自分の評価基準を見つめ直す良い戒めになりました。
2009/06/02 【いづき】 URL #-

* No title

»いづきさん
確かに毒されているのかも知れませぬw
と言いたい所ですが、私も含め少女漫画が好きな層にとっては及第点というのはそうだと思います。もっと露骨な人物設定、多いですもんね。ただ自分が読んだ時は少なからず引っかかった側面があったので、これが少女漫画に耐性のない人が読んだらどうかなと思ってちょっと批判的な物言いになってしまいました。
7巻辺りではそんな要素気にならないくらいに安定した面白さを見出しているだけに、序盤が色々な意味で惜しいなと思うばかりです。
2009/06/02 【遠藤】 URL #2NFEem4w [編集]

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