漫画レビュー~遠藤ってば!~

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それでも町は廻っている

                紺先輩に始まり紺先輩に終わる

■メイドは飾り故のまったりコメディ空気感の秀逸さ■

「それでも町は廻っている」
作:石黒 正数
連載:ヤングキングアワーズ (少年画報社)
定価:¥ 560


ストーリー:★★★★

画力:★★★★ 

キャラクター:★★★★★ 

構成力:★★★★★ 

遠藤のツボ:★★★★★ 

                              総合:★★★★★

※詳しい評価基準はこちらの採点項目をお読み下さい


~あらまし~
嵐山歩鳥は、丸子商店街の喫茶店「シーサイド」で、ウェイトレスのアルバイトをする普通の女子高校生。小さい頃からの付き合いであるマスターのおばあちゃんの画策により喫茶店はメイド喫茶に様変わりし歩鳥もメイドさんに。懐かしい下町風情の流れる町にて歩鳥と周囲の人々のゆるーい日常を描きます。

~レビュー~
通称『それ町』。読んで面白いと思う漫画の種類にも色々あると思いますが、やはり共通して1話1話の構成力の良さは直結して面白さに繋がっている、そう思わせられる1作です。

あらましだけで判断すると可愛い女の子がメイドさんになって色々と奮闘する萌え漫画という印象を持つのではないかと察します。

それの何たる化けの皮であることか。

下地が完全なコメディとして作品を支えているため、そこに純粋な萌えは介入の余地がありません。
加えて主人公である歩鳥は天然のおバカさんキャラなので、歩鳥を暖かく見守ることにこそ作品の魅力が詰まっているのではないかと思います。

そして注目したいのが1話1話の話の構成力の巧みさ。
それは1話完結型作品の中でという側面で言いたいのではなく、話数に繋がりがある作品でも1話毎の構成力の上手さってあると思うんです。
今回言いたいのはその純粋な意味での1話に収める話の作りの上手さです。

やたらくどく前置き説明してしまいましたが、この作品ではオチが強いわけでもないのに1話通して唸らせられてしまう魅力があります。

その要因として考えて見ましたが、湿った話も描く日常作品としての意識の高さが影響しているんじゃないかなと思うわけです。
ただコメディコメディしていてはゆるいけど笑えて面白いやーで終わってしまうと思うのですが、時たま挟まれる湿った話や空気感は私にとって作品にのめり込ませるのを邪魔しました。

いや邪魔という表現は間違いです、この作品はただの頭を空にして笑って楽しむだけの作品には留まらせちゃいけないんだという気兼ねを覚えさせました。


同じように繰り返される楽しい日常は見ていて安心感を覚えますが、反語的に何気ない日常の大切さを感じたり、何気ない日常に対する焦りを覚えるのです。

一般論的にですが、日曜日の夕方に見るサザエさんは平日の月曜日に対する誇張すれば絶望感、平たく言えば変わらないその時に対する憧れの気分をもたらしたりしないでしょうか。

サザエさんではその放送が休日の日曜日にやっているからこそ、そういった気分を体感させるわけで内容として体感させているわけでないと思います(若干はそういった側面はあるかも知れませんが)

それがこの作品では内容として伝えられる凄みをもっているのだと主張したいわけです。

こういった要素は萌えとは程遠い所にある感情だと思いますし、そういった意味でメイドは飾りであると言えそうです。

そしてこの作品は各エピソードの構成が掲載順序と時系列順が一致しない、いわゆる時系列シャッフルであるという点は非常に重要なポイントだと思います。

初登場だと思ったキャラが以前の話で直接関係ないにせよ登場していたり、その話では重要でない描写(発言だったり物だったり)が別の話では重要だったり……と初読だけではわからない良さがあったりします。

とは言っても私自身そんな形態をとっていることなど知らず、普通に読み進めていて後で調べて気付いたなんて経緯があるので、シャッフルであることでちぐはぐになってしまったり作品に対しての悪い要素はないと思うので安心して読んで欲しいと思います。


また、名前などのギミックにも凝っていて、普通に読み進めていく上では気付かない作品の楽しみが多い作品であるような気がします。
そのような考察は後で調べてわかってなるほどと思えばいいと思うので、あまり気にせずに純粋に読まれることを推奨します。


所でプッシュしたい要素でもあることをお話したいと思います。

崩し絵についてです。

よく作品では何かアクセントをつけたい時にデフォルメした絵を描くことがあると思います。恋愛漫画やコメディ漫画ではよく取られる手法でしょうか。

この崩し絵好きな人は好きなもので(かくいう私も)、しかし良い崩しと悪い崩しというのもあるわけです。

この作品での崩しは天下一品。

古き良きギャグ漫画のようなトンチンカンな顔がまた作品の魅力を引き立てます。



そして絶対に忘れはならないのは紺双葉先輩(登場人物)の存在。


私のツボ指数カウンターを登場した瞬間に桁違いの覇気で壊した人物です。
クールでいて人情味あるツンデレキャラ。
戦闘力ぱねぇな……。

彼女と歩鳥の関係性において、ここまでは取り正されなかった萌えの要素が武力介入します。

なんというか口喧嘩だったものに戦車を持ち込まれる理不尽さのような感覚。


最初の段階ではあまり描かれることのない要素ですが、歩鳥と紺先輩がメインのお話をみた瞬間、私の中で何かが弾け飛びました。

紺先輩えろすぎだろ色んな意味で

この話を読んで初めてこの作品を読んだと言えるのではないでしょうか。
そして全然興味の沸かない人にでもそこまで読んで欲しい、そう思わせる紺先輩の破壊力は近年稀に見る良さであると言いたい。

※このレビューは5巻まで既読時のレビューになります


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Date:2009/01/30
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