漫画レビュー~遠藤ってば!~

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青い花

                なんという悶え

■少女達の青春、心の変化に悶える■

「青い花」
作:志村 貴子
連載:マンガ・エロティクスF (太田出版)
定価:¥ 1,000


ストーリー:★★★☆☆

画力:★★★★☆ 

キャラクター:★★★☆☆ 

構成力:★★★☆☆ 

遠藤のツボ:★★★★☆ 

                              総合:★★★☆☆

※詳しい評価基準はこちらの採点項目をお読み下さい


~あらまし~
鎌倉の女子高「松岡女子高校」に入学した万城目ふみ(まんじょうめ ふみ)。入学式の日に偶然幼馴染だった奥平あきら(おくだいら あきら)と再会を果たします。クールに見られているけれど内気で泣き虫のふみとしっかり者で陽気なあきら。彼女らを中心とし、女性同士の恋愛と友情を繊細なタッチで描くガールミーツガールの秀作。

~レビュー~
百合……ゴクリッ。
祝!7月(レビュー年の)よりアニメ化!ということで記念レビューをさせていただきたいと思います。
作品自体が女性同士の恋愛・友情のやり取りそのものをメインに据えている作品なので、ともすれば読者層が狭い作品なのではと思ってしまいがちですが、そこは安心ハイクオリティの作者様。
以前にレビューさせていただいた放浪息子にも言えた側面ではありますが、今作者のなかでは直接的な性描写が少ない作品なので、その辺りで抵抗感を持たれることはないでしょう。
作者の作風としては淡く繊細なタッチに加え、登場人物の心情を淡々としたリアルな日常のなかで柔らかく描くといったものだと思っていますが、癒し漫画にも通じる技巧であると言えるでしょう。
その描写というか世界観の構築といった面では個性を確立しているとも言えるわけですが、癒し漫画や青春漫画のジャンルでは抜きん出た描写力をもっていると思います。
また、ジャンルの話をするならば百合漫画やBL漫画、こてこての萌え漫画だとなると読者層を狭めてしまうのが一般的です。それをより広い層に受け入れやすく描けるというのは作者の才能なのでしょう。
今作で言えばソフト百合ともいえるジャンルだと思っていますが、描かれる繊細さでいえば百合漫画でも高いポテンシャルを持っているでしょう。決して要素を薄くして間口を広めているわけではないというのが凄い所だと思います。
さて、抽象的な言葉ではあれですので実際にあらましの続きを辿りながらみていきましょう。







今作の主人公が2人、あらましで挙げたふみとあきらです。
とはいえ、本来の主人公というか中心の人物はふみ、でしょう。表紙画像で言えば左の人物になりますが、長身で周りからはクールと思われている。
そして眼鏡装着でロングヘア。
このクールに思われているという要素は重要だなぁと色々な作品を見るたびに思います。
ギャップ萌えの下地を用意しているわけですからね。
なんて話はどうでもいいのですが、眼鏡属性のない私もふみなら……ふみならば歓迎だ(((ノ´ー`)ノときもさを最大限に上げさせるほどにキャラ立ちが素晴らしいということがまず挙げられるのではと思っています。
実は彼女には他人にはいえない秘密があり、それが好きになる相手が女性であるということでした。
従姉妹のお姉さん・千津ちゃんと交際をしていたふみでしたが、その彼女が異性の男性と結婚することになります。
ショックを受けるふみとそのお姉さんの言い知れぬ表情、はいまずこの時点でノックアウトです(萌え悶え的な意味で)。
失意の中で入学式を迎えるふみでしたが、その日に偶然違う学校に通うことになっていた幼馴染のあきらと出会います。
周りにはクールに見られていたふみでしたが、あきらと幼馴染だった小さな頃は泣き虫であきらに頼りっぱなしの甘えん坊だったのだと。現在で出会ったふみとあきら、ふみがそれを思い出し動揺して赤面する描写、はいノックアウトッー(2回目)。
次第に昔のように親密になっていくふみとあきら。
ふみの心はあきらの存在によって傷を癒していきます。
そんなある日、ふみに気になる人が出来ます。
同じ高校の上級生で高嶺の花、周りの生徒から絶大な人気を誇る杉本恭己(すぎもと やすこ)その人です。
表紙画像で言えば右の人物になりますが、一言でいえば男装の麗人的な。
同姓にもてるという典型的な人物なわけですが、わかってはいてもこの人物描写にノックアウトッー(3回目)ヽ(`Д´)ノ
ふみと杉本先輩が結びついていく過程は私が言わずもがな、是非実際にお読み下さい。

※おおよそ10行程は自主規制による自重w

強いて言えば先輩がふみを好きだという明確な描写感が少ないのが惜しい点でしょうか。
本人間の心理描写などは丁寧に描かれているのですが、なぜ想うのか?の推しが足りないのが非常に残念。
その描写のあいまいさが意図された表現であるのかはわかりませんが、作品の流れは一山超えて安定期に入ったかと思えば即座に下山するような展開に流れていきます。
先輩にもまた想い人がいてという側面もあり、その描写がまた切なくも美しい描写で読者の胸にスッと入ってくるんですよね。この辺りの心理描写の揺れの描写、見事。



さて、現在のレビュー時点での4巻までの話をしますが、ふみの相談役としてのポジションを確立していたあきらが徐々に覚醒していくんですね。
元々彼女はふみと違いノーマル(という表現は現実的ですいませんがw)なのですが、ふみの想いが自分に向けられているのではないかということを考えて意識していくようになるんですね。
この描写の萌え悶えはとんでもないです。
しっかり者で陽気で天然、そんなあきらがあたふたしながらふみのことを意識し過ぎて顔をまともに直視できないといった……おっとこれ以上は喋れません( ´ー`)フゥー

もうですね、顔がにやけながら読んでしまう程の破壊力がそこにはあると言わざるを得ません。

そろそろまとめにはいりますが、ストーリーの展開で魅せるタイプの作品ではありません。
しかし、百合系統に限った見方をさせていただくと完成度の非常に高く、かつ一般的な青春群像的な作品としても間口の広い描き方がされており、流石の作者様だと唸らせていただいております。
そして恋愛漫画という側面でみるのなら、様々な登場人物の相関の描写も高水準。皆に幸せになって欲しいけれどもどうなるのかドキドキさせてくれるということを垣間見れば、それが基本的に女性同士であるという点は一般的ではないかも知れませんが、ポテンシャルは非常に高いです。

A→B

B→C

というように決して交わらない恋の連鎖、今後どのような展開が待っているのか……。
そして、今夏からは原作の育んできた世界観をそのままに、とうとうアニメが始まることになります。
原作・アニメともども今後も読者を萌え悶えさせてくれることでしょう。
大判コミックということで1冊の値段はやや高いですが、それに見合った素敵な気分がきっとあなたの元にも訪れることを祈って。
発行ペースも緩やかであるという点もお忘れなきよう。

さわやかで淡い、けれども切なく危うい。
百合ジャンルに乗せて青春群像を巧みに表現している今作、是非ご覧あれ。

※このレビューは4巻まで既読時のレビューになります


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Date:2009/06/26
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